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宇宙広告[うちゅうこうこく]
宇宙広告(うちゅうこうこく、英表記:Space advertising)とは大気圏外や宇宙飛行に関わる空間に広告を使用することである。販売促進キャンペーンとして成功した例は数えるほどしかないが、提案段階まで進んだ宇宙に広告を設置するというアイディアはいくつも存在し、過去には地球からも目視可能な巨大なビルボードを打ち上げるという計画さえ立てられている。しかしこうした冒険的な事業には「押しつけ型宇宙広告」(''Obtrusive space advertising'' )という言葉も使われる。 ==宇宙広告の試み== アメリカのスペース・マーケティング社は1993年に1 km²の照明看板を低軌道に打ち上げ、地球から目視が可能な「スペース・ビルボード」を提唱した。この広告はマイラー(ポリエステルフィルム)でつくられる予定であり、おおまかにいって地上から見える月と同程度の大きさと明るさを持つとされていた〔International Dark-Sky Association. "Grass Root Opposition to Space Billboards ". Retrieved 27 June 2006.(2006年7月19日時点のアーカイブ)〕。しかし計算上はスペースデブリの衝突をおよそ10,000回受けることになり、十分な資金提供を得ることも難しいため結局この計画はそれ以上進展しなかった〔International Astronomical Union, 18 December 2001. "Obtrusive space advertising and astronomical research " (PDF) paragraph 16. Retrieved 27 June 2006.〕。 宇宙空間で撮影された最初のコマーシャルはイスラエルのトヌヴァ社(Tnuva)による牛乳の広告だった。これは1997年に宇宙ステーション「ミール」の外で撮られたものである〔gifted.cet.ac.il . Retrieved 3 July 2006〕〔InterGlobal.org, 23 August 1997. Frontier Status 59 . Retrieved 3 July 2006〕。 ファストフード業界の風変わりな広告には、二度にわたる宇宙飛行を利用したピザハットのマーケティング戦略がある。2001年に国際宇宙ステーションへ真空パックした食事を届けた彼らは、つまり初めてピザを宇宙にデリバリーしたことになるし〔Space.com, 22 May 2001. "Pizza Hut Celebrates Successful Delivery to Space ". Retrieved 27 June 2006.〕、一年後にはズヴェズダを打ち上げた無人のプロトンロケットの脇に9 mのピザハットのロゴを掲載する契約を結んだ〔Space.com, 30 September 1999. Pizza Hut Puts Pie in the Sky with Rocket Logo . Retrieved 27 June 2006.〕。それにコダック社が続き、大気圏外での耐久性をテストするため国際宇宙ステーションの外側に使われた素材に有償で会社のロゴとスローガンを載せた〔BBC News, 16 October 2001. "Russians put advert on space station ". Retrieved 4 July 2006.〕。 グーグル・ルナ・エックスプライズに参加しているホワイトレーベルスペースはこの宇宙広告によって、つまり複数の世界的ブランドからのスポンサー契約という形で月面でのミッションのための資金獲得を目指している〔http://www.googlelunarxprize.org/lunar/teams/white-label-space〕。
抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「宇宙広告」の詳細全文を読む
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