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宇宙配備赤外線システム : ウィキペディア日本語版 | SBIRS (人工衛星)
SBIRS(Space-Based Infrared System、宇宙配備赤外線システム)はアメリカ合衆国の早期警戒衛星。敵対する国の弾道ミサイルの発射を探知するとともに、ミサイル防衛計画の一部として、弾道ミサイルが発する赤外線を識別・追尾し、迎撃指示のための情報を取得する。高軌道の衛星SBIRS-Highと低軌道の衛星SBIRS-Lowにより構成される衛星ネットワークの構築が計画されている。主契約企業はロッキード・マーティン。 現行の早期警戒衛星であるDSP衛星に代わって、冷戦後の戦略環境の変化に対応し、報復核攻撃からミサイル防衛の運用へ重点を移した宇宙配備の早期警戒網センサー網として1996年に開発が開始されたが、その開発は順調に進まず運用開始目標は延期を重ねており、費用も当初見込みの40億ドルから大幅に超過し120億ドルまで膨れ上がっている。 ==SBIRS-High== 静止軌道に4基と長楕円軌道に2基の合計6基の衛星を配備し、DSP衛星を代替することが計画されており、その開発運用はDSP衛星から引き続きアメリカ空軍が管轄する。高緯度の監視が可能な長楕円軌道を取る2基のセンサーは他の衛星に搭載され2006年(NROL-22)と2008年(NROL-28)にそれぞれ打ち上げられた。静止軌道1号機は2011年5月7日に、静止軌道2号機は2013年3月19日に、アトラスVロケットによって打ち上げられた。ただし計画全体の大幅な予算超過によるナン・マッカーディー制度の適用のため、最終的に実現するSBIRS-Highの衛星数は不透明である。
抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「SBIRS (人工衛星)」の詳細全文を読む
英語版ウィキペディアに対照対訳語「 Space-Based Infrared System 」があります。
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