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宇江佐真理 : ウィキペディア日本語版
宇江佐真理[うえざ まり]

宇江佐 真理(うえざ まり、1949年10月20日 - 2015年11月7日)は日本時代小説作家。本名、伊藤 香(いとう かおる)〔『文藝年鑑』2008、新潮社〕。代表作にシリーズ化・テレビドラマ化された『髪結い伊三次捕物余話』など。
== 経歴 ==
北海道函館市生まれ〔日本橋本石町やさぐれ長屋/宇江佐真理 | 小説現代 〕。函館大谷女子短期大学(現・函館大谷短期大学)卒業〔函館大谷短期大学 | 宇江佐 真理さんの追悼コーナーを設けました 〕。OL生活を経て、主婦となる〔光南台公民館だより 北公民館 公民館ホームページ - 岡山市 〕。
1995年、「幻の声」でオール讀物新人賞を受賞しデビュー。同賞の選考委員の一人〔当時の選考委員は、阿刀田高白石一郎深田祐介村松友視の4名。〕から、伊三次(「幻の声」の主人公)を主人公に据えた連作が可能である、との意見をもらい連作化された。同作品を含んだ連作短編集『幻の声 髪結い伊三次捕物余話』は直木賞候補にもなり注目される。なおペンネーム「宇江佐真理」は「ウエザ・リポート」というタイトルでエッセイを書くために決めたため、その名に拘りはなく、本名を隠蔽することさえできればよかった〔宇江佐、p13 「カレーといか飯」〕。
1999年、「髪結い伊三次捕物余話」シリーズが『髪結い伊三次』としてテレビドラマ化される。
2014年1月刊の文春文庫版『心に吹く風』のあとがきで、乳癌であり全身に転移していることを告白した。これが反響を呼び、翌年1月、『文藝春秋』誌上に闘病記「私の乳癌リポート」を発表(文春文庫版『見上げた空の色』収録)した。11月7日、乳癌のため函館市の病院で死去〔作家の宇江佐真理さんが死去 「髪結い伊三次」シリーズ 西日本新聞 2015年11月7日閲覧〕。66歳没。
遺作となった朝日新聞夕刊の連載小説『うめ婆行状記』(2016年1月12日開始)は、故人の遺志により2016年3月15日掲載分をもって「未完」として終了した。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
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