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山口県立宇部工業高等学校(やまぐちけんりつ うべこうぎょうこうとうがっこう, Yamaguchi Prefectural Ube Technical High School)は、山口県宇部市に所在する県立工業高等学校。 == 概要 == 1903年(明治36年)に山口県で最初に設立された「山口県立工業学校」(略称:県工)が起源であり、これまでの卒業生は2万人を超えている。山口県立工業学校は大正初期に生徒の募集を停止したが、その数年後に山口県議会において「新たに県立工業学校を設立する」と議決された。この動きに合わせ、宇部興産の創業者である渡辺祐策を筆頭に宇部共同義会が有志に呼びかけ寄付金を募り、設立に必要な30万円を地元から寄付する条件で県立宇部工業学校を誘致した。この様な事情もあり、宇部工業学校は開校当初から入学には相当に難易度が高く、1930年代には「県下中等学校の入学最大難所、全国的にも稀にみる激戦校」と当時の新聞の見出しにもなるほどであった〔宇部工高40年史、50年のあゆみ、山口県立宇部工業高等学校小史より引用〕。また、「宇部共同義会の方々の期待に恥じない技術者を社会に送り出す」という強い信念の元、入学もさる事ながら卒業も非常に狭き門であった〔山口県立宇部工業高等学校80周年記念写真誌より引用〕。その後、県工の同窓会名簿を宇部工業学校が引き継ぎ、山口県最古の工業学校となった。1914年の開校以来全校生徒全員男子のみ在籍してきたが、97年後の2001年から女子生徒入学も始まった。 2004年(平成16年)に全国で10校程度しか選ばれない文部科学省スペシャリスト養成事業の指定校となり3ヶ年に渡り環境改善研究を行った。2006年(平成18年)12月にその成果を発表して研究活動を完了した。2013年には時事通信社「教育奨励賞」を受賞している。 ;制服 : 男子は男子校時代からずっと続いている伝統的な金ボタン5個の黒詰襟学生服(標準型学生服)、女子は紺のブレザーに白ブラウス。また、男子校時代から学食も設置。 ;校訓 :「誠と熱」 ;校章 :桜を模ったマークの中に、起源となる「山口県立工業学校」の略称「山工」(縦書き)の文字を置いている。 ;襟章 :1年次に黄色、2年次に水色、3年次に土色のものを着ける。この意味については諸説あるが、一般には「黄色は未熟な雛鳥、水色はその雛が成長して飛び立つ空の色、そして土色はそれらを育んだ大地の色である」と言われている。 ;校歌 ;設置課程・学科 (学区は全県学区) :全日制課程 4学科 : * 機械科 (2学級、60名) : * 電子機械科 (1学級、40名) : * 電気科 (1学級、40名) : * 化学工業科(1学級、40名) :定時制課程 1学科 : * 機械科 ;特色 :;ロボット関連 ::2000年(平成12年)に行われた第8回全国高等学校ロボット競技大会で全国優勝を果たし、これまでに同大会では優勝2回、準優勝1回、ベスト8が2回となっている。また、ロボット相撲は2008年(平成20年)の全国大会で準優勝した。2012年:全国準優勝 2013年:全国3位 2014年:全国準優勝、3位 さらに2007年(平成19年)のロボットアメリカンフットボール大会では、技術的に最も優れたロボットを製作したとして経済産業大臣賞を受賞している。同大会では2007、2008年共に全国ベスト8であった。2010年:全国3位 2011年:全国3位 2012年:全国ベスト8 経済産業大臣賞 2013年:全国ベスト8 2014年:全国ベスト8 ::マイコンカーラリーでは同競技の草創期から製作活動に取り組み中国地区の雄となっている。また、その一方で中国地区の工業高校を巡回して講義を行いマイコンカーの普及に努めた。 ::ものづくりコンテストでは各部門ともに県や中国大会の上位を占めているが、2008年(平成20年)は化学分析部門において中国大会で優勝し全国大会に出場した。今後は全国優勝を視野に入れて技術力の向上に努め、最終的にはロボット関連競技大会と、ものづくりコンテストの全ての部門での日本一を目指している。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「山口県立宇部工業高等学校」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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