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宇部興産専用道路(うべこうさんせんようどうろ)は、山口県宇部市から同県美祢市に至る宇部興産の専用道路である。正式名称は、宇部興産 宇部・美祢高速道路(うべこうさん うべ・みねこうそくどうろ)〔 p.55〕。全長31.94kmに及ぶ、日本一長い〔疾走!宇部興産専用道路~日本最長の“私道”を往く~|【検証:】リポート2007-Reconstruction 2009 〕私道である。 1967年(昭和42年)着工、1972年(昭和47年)から部分供用され、1975年(昭和50年)に興産大橋を除く区間が全通。1982年(昭和57年)の興産大橋開通により、現在のルートが完成した。 == 概要 == 宇部市大字小串の宇部興産宇部セメント工場から美祢市伊佐町伊佐の宇部興産伊佐セメント工場までを結び、伊佐石灰石鉱山で採掘した石灰石と、伊佐セメント工場でつくったセメントの半製品クリンカーを専用トレーラーで運搬している。 後述の通り、かつてこれらの輸送には国鉄美祢線を利用していたが、昭和中期から後期にかけての国鉄の度重なる運賃値上げや労働組合運動激化によるストライキ頻発により、拠点間輸送の効率化と安定化の必要に迫られた結果として建設された経緯がある〔。 私道であり、道路通行を事業としていない(=工場構内などと同じ扱い)ため、道路運送法・道路交通法・道路運送車両法の適用を受けないことから、使用されるトレーラーは専用道路向けの専用仕様でありナンバープレートを取得していない。また、これらの法規に基づかないため、舗装方式や幅員等の規格が一般の道路と異なっている。ただし、専用道路内を運転するには宇部興産の社内審査と講習を受けてライセンス取得する事が義務付けられており、制限速度も設定されている。 宇部市大字小串で一般道と平面交差しており、一般道の交通遮断と誤進入防止のために鉄道の踏切警報機が設けられている。この踏切は、過去に「ダウトをさがせR」(TBS系)や「ナニコレ珍百景」(テレビ朝日系)などのテレビ番組で紹介されたことがある。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「宇部興産専用道路」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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