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安元の大火 : ウィキペディア日本語版
安元の大火[あんげんのたいか]
安元の大火(あんげんのたいか)は、安元3年4月28日1177年6月3日)に平安京内で起こった大火災太郎焼亡(たろうしょうぼう)とも呼ばれる。
== 経過 ==
安元3年(1177年)4月28日亥の刻(午後10時頃)、樋口富小路付近で発生した火は南東からの強風にあおられて北西方向へ燃え広がり、西は朱雀大路(幅約84メートル)を越えて右京にあった藤原俊盛邸が焼失し、北は大内裏にまで達した。皇居だった閑院(二条南、西洞院西)にも火が迫ったため、高倉天皇中宮平徳子は正親町東洞院にある藤原邦綱邸に避難した。火は翌日辰の刻(午前8時頃)になっても鎮火しなかったという(『玉葉』29日条)。焼失範囲は東が富小路、南が六条、西が朱雀以西、北が大内裏で、京の三分の一が灰燼に帰した。大内裏の大極殿の焼亡は貞観18年(876年)、天喜6年(1058年)に次いで三度目であったが、内裏で天皇が政務を執り行う朝堂院としての機能はもはや形骸化しており、以後は再建されることはなかった。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
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