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安全 : ウィキペディア日本語版
安全[あんぜん]
安全(あんぜん、、セイフティ、 セキュリテ
〔フランス語のsécuritéの第一義は日本語の「安全」とほぼ同じ意味である。Situation dans laquelle quelqu'un, quelque chose n'est exposé à aucun danger, à aucun risque, en particulier d'agression physique, d'accidents, de vol, de détérioration http://www.larousse.fr/dictionnaires/francais/s%C3%A9curit%C3%A9/71792?q=s%C3%A9curit%C3%A9#70996  ある人やあるものがいかなる危険やリスクにもさらされていないことであり、特に物理的な侵害や事故や窃盗や劣化などにさらされていない状態のこと。(安全を守ること、とはしていない。保安ではない。)フランス語のsécuritéは「保安」という意味ではない。〕)に関して、安全の国際標準の定義「許容できないリスクがないこと」〔ISO/IEC GUIDE 51:2014〕〔向殿政男「ISO/IECガイド51:2014 改訂について 」2014〕と、「危険をゼロにする(絶対安全)」について解説をする。

概説では、安全を、一般の人々がどのように考えているのか、工学分野の研究者・技術者が20世紀後半(1900年代後半)から最近(2014年時点)においてどのように考えていたかを紹介する。次に、安全の定義や、安全を達成するためのリスクマネジメントについて紹介する。「命や財産を保護すること」という意味については、「セキュリティ()」または「保安」を参照。
== 概説 ==
1971年、イザヤ・ベンダサンは著書『日本人とユダヤ人』の冒頭章「安全と自由と水のコスト」の中で、「日本人は安全と水は無料で手に入ると思い込んでいる」という、駐日イスラエル公使館(当時)のある書記官の言葉を紹介した〔イザヤ・ベンダサン著『日本人とユダヤ人』〕。
この冒頭章について、向殿政男は、「ユダヤ人は大切な自分の生命を守るためならば高額な費用を払ってでもホテルに居住したりするのに対して、日本人はこれまで安全は自然と守られているもの、又は 誰かが守ってくれるものと考えていたので、
安全を意識もせず、民族ごとに大きな違いがある、ということにも気づいていなかった日本人に初めて強烈な衝撃を与えた。」〔向殿政男「日本と欧米の安全・リスクの基本的な考え方について、標準化と品質管理 Vol.61 No.12 」 2008 〕と、紹介している。歴史的・地政学的・宗教的・文化的に異なっている民族間では、安全についての意識が異なっており、それは国ごとの 安全に関連する法律規制技術や商習慣合意形成プロセスの違いとなって現れている〔。

科学技術における「安全」の定義は国語辞典での定義と異なっており、時代と共に変化もしている。1950年前半から1980年後半まで、安全性の研究は、信頼性の研究の一部であった〔一般社団社団法人 電気情報通信学会 Fundamentals Review Vol.1, No.2 安全性研究会 解説論文〕。1970年代、世界各地でプラントの重大事故が発生した。1976年に発生したイタリアのセベソ事故をきっかけとして、当時の欧州委員会(EC、後の欧州連合(EU))が1982年にセベソ指令(欧州指令)として、欧州統一の安全規格を策定した〔http://tech.jemima.or.jp/doc/func_safety_201311.pdf JEMIMA 機能安全規格の技術解説〕。1990年、国際基本安全規格第1版(ISO/IEC GUIDE 51:1990〔ISO/IEC GUIDE 51:1990〕)が策定され『「品質は安全の同義語ではなく、品質規格と安全規格のそれぞれの役割を混同すべきではない。」「絶対安全は存在しない。」』〔「機械安全/機能安全実用マニュアル 付録ISO/IECガイド51」日刊工業新聞2001〕と宣言した。そして、安全とは「受容できないリスクがないこと」〔と定義された。その後、1999年に、ISO/IEC GUIDE 51:1999が発行されたが、安全の定義に変更はなかった〔ISO/IEC GUIDE 51:1999〕。2014年、ISO/IEC GUIDE 51:2014で「許容できないリスクがないこと」〔〔と定義が改定された。しかしながら、日本では現在においても、『消費者の多くは、安全といえば一切危険は存在しないという絶対安全を考えている人が多く、リスクの概念や消費者責任の意識に乏しく、ただ騒いだり不安になったりするだけの傾向もある。特に報道機関も含めて、過剰対応としか思えない例もある』〔と向殿政男は書いている。#「安全」の用法や定義
安全を扱う学問には安全学や安全工学がある。 →#学問

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「安全」の詳細全文を読む



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