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安祥譜代 : ウィキペディア日本語版
安祥譜代[あんじょうふだい]
安祥譜代 (あんじょうふだい)は、徳川家の家臣中、最古参の譜代の家臣をいう。
徳川諸家系譜に所収の徳川幕府家譜によると、松平信光から親忠長親信忠までの四代、安祥城に御在城のときに奉仕した家臣を安祥譜代という。
その後、清康山中岡崎を請け取ったときの家臣を山中・岡崎譜代と言う。
大久保忠教三河物語大道寺友山の岩淵夜話なども同様の記述である。
また、柳営秘鑑では、安祥譜代、岡崎譜代、駿河譜代と区分し、各大名家の名前も列挙されている。
安祥譜代には、酒井大久保本多阿部石川青山植村の七家が挙げられている。
なお、岡崎市史は、武徳大成記の清康の項目にある岩津譜第・安城譜第・岡崎譜第を引用しているが、岩津譜第は、松平親氏泰親信光までの三代に仕えた者。安城譜第は、親忠・長親に仕えた者。岡崎譜第は、清康に仕えた者。という区分がされているが、三河物語・柳営秘鑑・徳川幕府家譜の記述と異なり、出典不明である。
武徳大成記は江戸中期の編纂史料で引用書目が一切掲示されておらず、徳川吉宗から虚飾が多いと非難されている。
岡崎市史には、岩津譜第には、酒井氏・成瀬氏・本多氏等がそれにあたると記述されているが、武徳大成記・清康君の項目にはそのようなことは記載されていない。
松平町誌(豊田市教育委員会)においても、 三河物語の安城譜代、山中譜代、岡崎譜代をあげている一方、松平郷譜代(岩津譜代)を設けて三河四譜代を作る説もあるという主張がなされている。親氏・泰親・信光の 三代の間に家臣となった者を松平郷譜代(岩津譜代)という言い方をしている。武徳大成記の岩津譜第を松平郷譜代という呼び方に置き換えており、松平郷譜代という呼び方は史書には見えない。
岡崎市の岡崎公園内にある「三河武士のやかた家康館」のウェブサイトでは、三河物語出典の安城譜代・山中譜代・岡崎譜代をまとめて、三河譜代と呼ぶと提唱しているが〔三河武士のやかた家康館 三河武士 2015年11月27日閲覧〕、三河物語にはそのようなことは記載されていない。三河出身の牧野氏・奥平氏などは、柳営秘鑑で駿河譜代に区分されている。また、遠州出身の井伊氏は岡崎譜代に分類されており、三河出身の徳川家臣が全部、安城または岡崎譜代に区分されている事実はない。
== 関連項目 ==

*三河武士 (三河衆)
*譜代
*譜代大名


抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「安祥譜代」の詳細全文を読む



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