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琳派[りんぱ]
琳派(りんぱ)とは、桃山時代後期に興り近代まで活躍した、同傾向の表現手法を用いる造形芸術上の流派、または美術家・工芸家らやその作品を指す名称である。本阿弥光悦と俵屋宗達が創始し、尾形光琳・乾山兄弟によって発展、酒井抱一・鈴木其一が江戸に定着させた。 == 概略 == 大和絵の伝統を基盤として、豊かな装飾性・デザイン性をもち、絵画を中心として書や工芸を統括する総合性、家系ではなく私淑による断続的な継承、などが特質として挙げられる。光琳が宗達に、抱一が光琳にそれぞれ傾倒し、その影響を受けている。狩野派や円山・四条派といった他の江戸時代の流派は、模写を通じて直接師から画技を学んだのに対し、琳派では時間や場所、身分が遠く離れた人々によって受け継がれたのは、他に類を見ない特色である〔名古屋市美術館「特別展 琳派 美の継承ー宗達・光琳・抱一・其一」図録 p.9。〕。同じような主題や図様、独特の技法を意識的に選択・踏襲することで流派のアイデンティティを保持する一方で、絵師独自の発見と解釈が加わり再構成されることで、単なるコピーやエピゴーネンではない新たな芸術を生み出した〔名古屋市美術館「特別展 琳派 美の継承ー宗達・光琳・抱一・其一」図録 p.10。〕。
抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「琳派」の詳細全文を読む
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