翻訳と辞書 |
官位[かんい] 日本における官位(かんい)は、日本史では人が就く官職と、人の貴賤を表す序列である位階の総称、古代朝鮮史(高句麗・百済・新羅)においては人の貴賤の序列として定められた位のことである。ともに中国の影響を受けたものだが、中国史では官位という言葉は用いない。 官職と位階との相当関係を定めたものを官位相当といい、各官職には相当する位階(品階)に叙位している者を任官する制度を官位制(官位制度、官位相当制)という〔『日本歴史大事典 1』小学館、2000年(平成12年)、768頁〕。日本において、官職と位階は律令法(律令制)によって体系的に整備された。位階制度については「位階」の項目を、官職については「日本の官制」を参照のこと。以下、日本における官位制について概説する。 == 用語 == 日本の律令には唐の官品令にならった官位令があり、『令義解』は官を大臣以下書吏以上の官職、位を親王一品から少初位までの位階とする〔『国史大辞典 第3巻』吉川弘文館、1999年(平成11年)、764頁)〕〔〔『日本歴史大辞典 第3巻』河出書房、1981年(昭和56年)、257頁。石村貞吉『有職故実 上』講談社学術文庫、1987年(昭和62年)、39-40頁〕。官位相当における各官職に相当する位階、すなわち相当位のことをいう場合もある〔。日本では位階だけを指して官位ということはない。位階の前身は冠位である。 朝鮮史学では『三国史記』等の史書に官爵、位、秩、官階、官銜などと記され、日本の冠位・位階にあたる高句麗・百済・新羅の等級を、官位と呼ぶ〔武光誠『日本古代国家と律令制』92頁注3。〕。よって、朝鮮三国の官位と日本の官位は別物で、朝鮮三国の官位と日本の冠位(あるいは位階)が互いに相同である。
抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「官位」の詳細全文を読む
スポンサード リンク
翻訳と辞書 : 翻訳のためのインターネットリソース |
Copyright(C) kotoba.ne.jp 1997-2016. All Rights Reserved.
|
|