翻訳と辞書 |
宙水[ちゅうみず ちゅうすい] 宙水(ちゅうみず・ちゅうすい)は地下水の一形態であり、下位の本体となる地下水面と粘土層などの局部的な不透水層・難透水層・半透水層によって隔てられた小規模な地下水である。大気と直接つながる地下水面をもつ不圧帯水層系に属し、地下水面と地表面が近いため降水後わずかな時間で地下水位が変動することが多い。涵養条件により降雨時のみしか存在しないものもある。中水(ちゅうみず)ともいう。また、これに対して本体となる地下水を本水(ほんみず)と呼ぶことがある。 == 主な利用形態 ==
宙水は本体となる地下水面より地表面に近い浅い位置にあるため、浅井戸による利用が古くから為されている。本体の地下水面が深い位置にある場合は地域の主な水源として利用されるケースもあった。しかし掘削技術の進歩と、涵養条件により水面の位置が上下し時には枯渇もありうる不安定さから深井戸の補助的な役割へと移っていった。 また、現在の日本における地下水は主に補助的水源として農業用・工業用・生活用などの用途に利用されるが、宙水を含む不圧地下水は農業用水としての利用量が多くみられる。これは灌漑期に利用期間が限られ地表水の補助的な役割として使われるので、より深い掘削が必要となる被圧地下水に比較して経済的であったためである。工業用水として利用する場合は大規模な利用が主となるため小規模な不圧地下水では賄いきれないという理由も挙げられる。
抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「宙水」の詳細全文を読む
スポンサード リンク
翻訳と辞書 : 翻訳のためのインターネットリソース |
Copyright(C) kotoba.ne.jp 1997-2016. All Rights Reserved.
|
|