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定圧モル熱容量 : ウィキペディア日本語版
定圧モル熱容量[ていあつもるねつようりょう]

定圧モル熱容量(ていあつモルねつようりょう、英語:molar heat capacity at constant pressure)とは定圧過程における1モル当たりの熱容量のことである。すなわち、圧力一定の条件のときに物質(特に気体について用いられる)を単位物質量あたり単位温度上昇させるのに必要な熱量を意味する。
定圧モル比熱(ていあつモルひねつ、英語:molar specific heat at constant pressure)とも呼ばれ、平成21年現在、日本の高等学校の「物理II」の教科書では「定圧モル比熱」と記述されている〔中村英二ほか『高等学校 改訂 物理II』(第一学習社)など各種教科書〕。
== 概要 ==
定圧モル熱容量c_Pは以下の式によって表される。
:c_P=\frac\left(\frac\right)_P
ここで''n''は気体の物質量、''H'' はエンタルピー、''T'' は絶対温度である。
上式は以下のように求めることができる。
熱力学第一法則より、''n''モルの気体の内部エネルギーの微小変化d''U''と圧力''P''、微小体積変化d''V''、微小温度変化d''T''、微小過程中に気体に与えられた熱量d''Q''の間には以下の関係が成立する。
:dU=dQ-PdV
''P''は一定なのでd''Q''は次のように表すことができる。
:dQ=dU+PdV=d(U+PV)=dH
またここで熱容量(比熱)の定義より
:dQ=nc_PdT
以上より
:nc_PdT=dH
:c_P=\frac\left(\frac\right)_P

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「定圧モル熱容量」の詳細全文を読む



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