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定家小本 : ウィキペディア日本語版
定家小本[ていかこほん]

定家小本(ていかこほん)とは、藤原定家が著した和歌源氏物語の解釈等に関する覚え書きからなる小冊子である。
== 概要 ==
本書は、誰かに読まれ、公表され、書写されていくことを前提とした「完成した書物」ではなく、他見や公開を予想しなかった自身のためだけのメモ的性格の小冊子であると見られている。「定家自筆本」と伝えられる白紙5葉を含む全26葉からなる唯一の写本が現存しており、写本全体のおおよそ三分の一程度が定家の自筆と認められる。本写本そのものに外題や内題は無く、奥書や跋文といったものもない。三重の箱に入れられており、外箱と中箱の表に「定家小本」と、中箱の箱蓋に「定家小本 紙数弐拾六枚」と記されている。本写本は加賀藩前田家の旧蔵で、1925年(大正14年)9月の前田家書画売り立てによって前田家を離れ、当時の著名な収集家のひとりであった益田孝の所蔵となり、第二次世界大戦後、他の個人所蔵家のもとに移っている。現在は天理大学附属天理図書館の所蔵となっており〔待井新一「「定家小本」私考-上-」東京大学国語国文学会編『国語と国文学』第37巻第12号、至文堂、1960年(昭和35年)12月、pp. 12-26。 〕〔「定家小本」日本古典文学大辞典編集委員会編『日本古典文学大辞典 第4巻そ‐の』岩波書店、1984年(昭和59年)7月、p. 343。 ISBN 4-00-080064-7 〕、天理図書館2階展示室で開催された展覧会で一般公開されたことがある〔定家小本が展示された展覧会として以下のものがある。
*開館72周年記念展「和歌の時代 古今集そして新古今集」2002年10月 - 11月(参照: 天理図書館公式サイト 、2011年8月22日閲覧)
*「特別展 源氏物語 千年の時をかさねて」2008年4月(参照:天理図書館公式サイト 、2011年8月22日閲覧)〕〔天理大学天理図書館には所蔵されておらず現在の所在は不明であるとする文献もある(村上さやか「「定家小本」和歌の部をめぐって--「古今六帖」と「新勅撰集」・「奥入」との接点」東京大学国語国文学会編『国語と国文学』第71巻第6号、1994年(平成6年)6月、pp. 31-54) 〕。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「定家小本」の詳細全文を読む



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