翻訳と辞書 |
定式幕[じょうしきまく] 定式幕(じょうしきまく)とは、三色に染めた布を縦に縫い合わせて作った引幕。おもに歌舞伎の舞台で使われる。 ==解説== 歌舞伎の舞台では演目や場面によって様々の幕が使われるが、定式幕は芝居の幕開きと終幕に使われる。「定式」とは「常に使われるもの」といった意味である。 なお、定式幕をはじめとして、歌舞伎の引幕はいずれも上手から下手に引いて閉じるのが普通だが、江戸時代には下手から上手に引いて閉じていた〔文楽は現在でも後者のやり方を採っている。〕〔清元節の所作事『道行旅路の花聟』では、鷺坂伴内が花道のおかる勘平のあとを追おうとすると、定式幕に阻まれて幕とともに上手に引っ込むという演出から幕を引く勝手が逆になっている。〕。また上方の芝居で定式幕に相当する引幕は、本来は縦縞ではなく横縞に縫い合わされて作られたもので、上手下手の双方から幕を引いて舞台の真ん中で閉じる形式だったが、明治中頃から江戸と同様の形式となり現在に至っている。
抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「定式幕」の詳細全文を読む
スポンサード リンク
翻訳と辞書 : 翻訳のためのインターネットリソース |
Copyright(C) kotoba.ne.jp 1997-2016. All Rights Reserved.
|
|