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定遠型戦艦 : ウィキペディア日本語版
定遠級戦艦[ていえんきゅうせんかん]

定遠級戦艦(ていえんきゅうせんかん、)は、清国海軍が保有した装甲艦の艦級である。本級はドイツに2隻が発注・建造された。
== 概要 ==

本級は1880年の李鴻章の提案により、1881年にドイツのフルカン造船所に発注・起工され、清仏戦争による中立期間を経て1885年10月に天津に到着、清国海軍に就役した。
本級の全体デザインは同時期のドイツ装甲艦SMS sachsen 1878年の設計をベースに、艦上構造物の配置をイギリス海軍の「インフレキシブル」(HMS Inflexible、11,900トン)」の大きさを少し小型にして主砲塔の配列を逆にした設計である。しかし、参考元になったインフレキシブルは外洋航行時の航海性能を重視した設計を採っており重心を低くすべく主砲塔2基を甲板上に配置した。しかし、そのためにボイラー室は弾薬庫を挟んで前後に分離配置し、船首楼と艦尾上部構造物が分断されてしまった。この配置は1基の主砲塔が艦首から艦尾まで片舷180度+反対舷側の限定された範囲に発射できるために近代戦艦の基本形が完成するまでイギリス海軍の「コロッサス級」やイタリア海軍カイオ・ドゥイリオ級」など各国の主力艦でかなり採用されたものの、後に艦隊が縦陣を組むようになると、前後方向より舷側方向に対して全主砲を向けたほうが都合が良いと判明し、その後は用いられなくなった。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
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