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宝積経 : ウィキペディア日本語版
大宝積経[だいほうしゃくきょう]
大宝積経』(だいほうしゃくきょう、, マハーラトナクータ・スートラ)、または単に『宝積経』(ほうしゃくきょう、, ラトナクータ・スートラ)は、大乗仏教経典の1つ、120巻。各種の経典49部(それぞれを「会」と称する)を集めたものである。西域僧である竺法護によって編纂・翻訳され、〔高崎直道/木村清孝(編集)「シリーズ・東アジア仏教第1巻 東アジア仏教とは何か」1995年 春秋社〕代の713年に菩提流志(ぼだいるし)が再翻訳し完成させた〔大宝積経 - デジタル大辞泉〕。
原題は、「マハー」(mahā)が「大」、「ラトナ」(ratna)が「宝」、「クータ」(kūṭa)が「集積・蓄積」、「スートラ」(sūtra)が「経」、総じて「宝を集積した大きな経」の意。
中国仏教においては、般若経華厳経涅槃経大集経と共に、大乗仏教五部経の1つに数えられ、大蔵経の構成にも影響を与えている。大正新脩大蔵経310番(第11巻・宝積部)。
また、チベット仏教にも輸入され、チベット大蔵経のカンギュル(律・経蔵)においても、般若経・華厳経と並んで、大乗仏教顕教経典の一角を占めている〔The Tibetan Canon - BDEA/BuddhaNet〕。
== 構成 ==
各会の名は以下のとおり。『無量寿経』・『勝鬘経』など、単行の経典として別に翻訳されているものも多い。大蔵経ではこれらの異訳の大部分が宝積部に収められている。
# 三律儀会
# 無辺荘厳会
# 密跡金剛力士会
# 浄居天子会
# 無量寿如来会(無量寿経に相当)
# 不動如来会(阿閦仏国経に相当)
# 被甲荘厳会
# 法界体性無分別会
# 大乗十法界
# 文殊師利普門会
# 出現光明会
# 菩薩蔵会
# 仏為阿難説処胎会
# 仏説入胎蔵会
# 文殊師利授記会
# 菩薩見実会
# 富楼那会
# 護国菩薩会
# 郁伽長者会
# 無尽伏蔵会
# 授幻師跋陀羅記会
# 大神変会
# 摩訶迦葉会
# 優波離会
# 発勝志楽会
# 善臂菩薩会
# 善順菩薩会
# 勤授長者会
# 優陀延王会
# 妙慧童女会
# 恒河上優婆夷会
# 無畏徳菩薩会
# 無垢施菩薩応弁会
# 功徳宝花敷菩薩会
# 善徳天子会
# 善住意天子会
# 阿闍世王子会
# 大乗方便会
# 賢護長者会
# 浄信童女会
# 弥勒菩薩問八法会
# 弥勒菩薩所問会
# 普明菩薩会
# 宝梁聚会
# 無尽慧菩薩会
# 文殊師利説般若会(大般若波羅蜜多経の曼殊室利分に相当)
# 宝髻菩薩会(大集経の宝髻菩薩品に相当)
# 勝鬘夫人会(勝鬘経に相当)
# 広博仙人会

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「大宝積経」の詳細全文を読む



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