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『大宝積経』(だいほうしゃくきょう、, マハーラトナクータ・スートラ)、または単に『宝積経』(ほうしゃくきょう、, ラトナクータ・スートラ)は、大乗仏教の経典の1つ、120巻。各種の経典49部(それぞれを「会」と称する)を集めたものである。西域僧である竺法護によって編纂・翻訳され、〔高崎直道/木村清孝(編集)「シリーズ・東アジア仏教第1巻 東アジア仏教とは何か」1995年 春秋社〕唐代の713年に菩提流志(ぼだいるし)が再翻訳し完成させた〔大宝積経 - デジタル大辞泉〕。 原題は、「マハー」(mahā)が「大」、「ラトナ」(ratna)が「宝」、「クータ」(kūṭa)が「集積・蓄積」、「スートラ」(sūtra)が「経」、総じて「宝を集積した大きな経」の意。 中国仏教においては、般若経・華厳経・涅槃経・大集経と共に、大乗仏教五部経の1つに数えられ、大蔵経の構成にも影響を与えている。大正新脩大蔵経310番(第11巻・宝積部)。 また、チベット仏教にも輸入され、チベット大蔵経のカンギュル(律・経蔵)においても、般若経・華厳経と並んで、大乗仏教顕教経典の一角を占めている〔The Tibetan Canon - BDEA/BuddhaNet〕。 == 構成 == 各会の名は以下のとおり。『無量寿経』・『勝鬘経』など、単行の経典として別に翻訳されているものも多い。大蔵経ではこれらの異訳の大部分が宝積部に収められている。 # 三律儀会 # 無辺荘厳会 # 密跡金剛力士会 # 浄居天子会 # 無量寿如来会(無量寿経に相当) # 不動如来会(阿閦仏国経に相当) # 被甲荘厳会 # 法界体性無分別会 # 大乗十法界 # 文殊師利普門会 # 出現光明会 # 菩薩蔵会 # 仏為阿難説処胎会 # 仏説入胎蔵会 # 文殊師利授記会 # 菩薩見実会 # 富楼那会 # 護国菩薩会 # 郁伽長者会 # 無尽伏蔵会 # 授幻師跋陀羅記会 # 大神変会 # 摩訶迦葉会 # 優波離会 # 発勝志楽会 # 善臂菩薩会 # 善順菩薩会 # 勤授長者会 # 優陀延王会 # 妙慧童女会 # 恒河上優婆夷会 # 無畏徳菩薩会 # 無垢施菩薩応弁会 # 功徳宝花敷菩薩会 # 善徳天子会 # 善住意天子会 # 阿闍世王子会 # 大乗方便会 # 賢護長者会 # 浄信童女会 # 弥勒菩薩問八法会 # 弥勒菩薩所問会 # 普明菩薩会 # 宝梁聚会 # 無尽慧菩薩会 # 文殊師利説般若会(大般若波羅蜜多経の曼殊室利分に相当) # 宝髻菩薩会(大集経の宝髻菩薩品に相当) # 勝鬘夫人会(勝鬘経に相当) # 広博仙人会 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「大宝積経」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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