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『実写でボクシング』(じっしゃでボクシング)は、2004年に公開された2Dボクシングゲーム。HSPによってプログラミングされたゲームであり、販売されている「完全版」のほかにフリーウェアとして公開されている「フリー版」も存在する。また大創出版から『ザ・ゲームシリーズ 60 Theボクシング』として販売も行われていた〔大創出版ホームページ ザ・ゲームシリーズ 大創出版〕。 == 特色 == 開発者の過去作である「グラフでボクシング」と「記号でボクシング」の特徴を引き継いでいる。 「グラフでボクシング」は名前の通りボクシングゲームであるが、アクション要素の薄い育成シミュレーションゲームであった。主に技術上の制限から描写も極めてシンプルで、グラフとテキストでプロボクサーの生活を描くことが試みられた。 「記号でボクシング」は、メニューすらない「記号で表されたボクサーが殴り合うだけ」のボクシングアクションゲームであった。しかし重心移動によるダメージ変化や三種類のバーによる疲労度の表現など、ボクシングの物理的・身体的な要素が現実的に表現されていた。 「実写でボクシング」はこの二者を統合させたともいえるもので、「グラフでボクシング」のテキストとミニゲームによる日常の描写と、「記号でボクシング」による正確なボクサーの身体描写をさらに発展させている。試合画面はグラフから記号を経て、ついに開発者自身をモデルに実写が導入された。 「実写でボクシング」は、格闘ゲームとして特異なことに、全てのボクサーが同一の性能を有している(疲労状態を除く)。登場する相手ボクサーは全て主人公と同等の身体的 能力を持っており、強弱巧拙は攻撃パターンと戦術の違いだけで表現される。序盤で敵味方双方とも打てないパンチがある以外は、ストーリーが進んでも成長することはない(おまけモードとして敵パンチが強くなるなどの例外はあるが)。このように「グラフでボクシング」で実装されていたボクサーの能力差や育成要素を敢えて廃すことによって、極めて現実の人間に近いボクサーをシミュレートすることに成功している。またこれによりネット対戦においても、他のネットゲームにありがちなレベル・装備などの差による不毛な性能競争が回避され、純粋に技の巧拙のみによってボクサーの強弱を競うことができる。ここまで限定されたシステムにもかかわらず、プレイヤーによって全く個性の異なる戦いが可能であることは、特筆に値する。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「実写でボクシング」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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