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実行ユニット : ウィキペディア日本語版
実行ユニット[じっこうゆにっと]
実行ユニット(じっこうゆにっと、)とは、コンピュータプロセッサの構成において、命令を実行する指示を受け、命令を実行するユニットである。
なおIntel HD Graphicsにおいては、EUと略されており、いくつかのSIMD浮動小数点数演算器を束ねる。たとえば第9世代では各EUはSIMD-4およびFMA対応のFPUを2基搭載する〔The Compute Architecture of Intel® Processor Graphics Gen 9; Version 1.0 〕。
== 概要 ==
実行ユニットは、制御装置から、実行すべき命令のコード、またはそのアドレスを入力として受け取る。アドレスを指示された場合は主記憶から命令を取り出す(近年ではキャッシュメモリがあるがそういった詳細はここでは省く)。
続いてその命令の意味する動作に従い、レジスタを読み書きし、演算装置で演算をおこない、必要であれば主記憶への書き戻しをおこなう。必要に応じ制御装置に対して信号を送ることもある。
古くは、プロセッサの構成は、単に制御装置と演算装置に分けられていた。しかし、機能と性能の向上のため、パイプライン化され、また複数のパイプラインを並行動作させるようになった。このため、制御装置を「命令をディスパッチするもの」とし、それに対し「命令をディスパッチされるもの」である「実行ユニット」という分類が使われるようになった〔ここで使っている用語の「ディスパッチ」は、OSなどでコンテキストをスイッチするという意味で使われるそれとは無関係。:en:Superscalarを見ればわかるがプロセッサ設計の用語として一般に使われるもの。〕。
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