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『実話唐人お吉』(じつわとうじんおきち)は、1927年(昭和2年)に発表された村松春水による日本の小説である。同作を原作とし、『唐人お吉』のタイトルで、1930年(昭和5年)に河合映画製作社製作、村越章二郎監督により、1931年(昭和6年)に松竹下加茂撮影所製作、衣笠貞之助監督により、それぞれ製作・公開された日本のサイレント映画についても、本項で詳述する。 == 略歴・概要 == 実在する人物・斎藤きちに取材し、1927年(昭和2年)に村松春水が発表した小説である。初出の詳細は不明であるが、新感覚派の小説家・十一谷義三郎が村松から版権を買い取り、翌1928年(昭和3年)には小説『唐人お吉』を『中央公論』誌上に発表している。1929年(昭和4年)に十一谷版の『唐人お吉』が万里閣書房から上梓されたが、そこには村松が『唐人お吉を語る』を寄稿している〔唐人お吉 、国立国会図書館、2010年2月21日閲覧。〕。村松版の『実話唐人お吉』が平凡社から上梓されたのは、1930年(昭和5年)のことである〔実話唐人お吉 、国立国会図書館、2010年2月22日閲覧。〕。『実話唐人お吉』はこのときの単行本以外は、出版されることがなかった〔OPAC NDL 検索結果、国立国会図書館、2010年2月22日閲覧。〕。 同年、河合映画製作社が村松版を原作に、日活太秦撮影所が十一谷版を原作にそれぞれ映画化、前者は同年6月6日〔唐人お吉 (1930年河合版)、日本映画データベース、2010年2月22日閲覧。〕、後者は7月1日に公開された〔唐人お吉 (1930年日活版)、日本映画データベース、2010年2月22日閲覧。〕。河合版は八尋不二が脚色し、琴糸路がお吉役を演じている〔。翌1931年(昭和6年)には、松竹下加茂撮影所が村松版を原作に、悪麗之助が脚色し、衣笠貞之助が監督、飯塚敏子がお吉役を演じて製作、松竹キネマが配給して、同年12月18日に公開されている〔唐人お吉 (1931年版)、日本映画データベース、2010年2月22日閲覧。〕。 村松原作、十一谷原作も含めて「唐人お吉」をテーマとした映画作品は、合計7作存在する。⇒ 斎藤きち#作品化 『実話唐人お吉』を原作としたこの2作の映画『唐人お吉』は、いずれも東京国立近代美術館フィルムセンターに所蔵されておらず〔所蔵映画フィルム検索システム 、東京国立近代美術館フィルムセンター、2010年2月22日閲覧。〕、いずれもマツダ映画社の「主な所蔵リスト」には掲載されていない〔主な所蔵リスト 劇映画=邦画篇 、マツダ映画社、2010年2月22日閲覧。〕。現在、鑑賞することのできない作品である。 == 1930年版 == 『唐人お吉』(とうじんおきち)は、1930年(昭和5年)製作・公開、河合映画製作社製作・配給による日本のサイレント映画、女性映画である。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「実話唐人お吉」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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