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室山まゆみ : ウィキペディア日本語版
室山まゆみ[むろやま まゆみ]

室山 まゆみ(むろやま まゆみ)は、室山 眞弓(むろやま まゆみ、1955年8月30日 - )と、室山 眞里子(むろやま まりこ、1957年9月27日 - )の姉妹による、日本漫画家コンビである。代表作に『あさりちゃん』など。熊本県出身〔まんがseek・日外アソシエーツ共著『漫画家人名事典』日外アソシエーツ、2003年2月25日初版発行、ISBN 4-8169-1760-8、374頁〕。熊本女子商業高等学校(現熊本国府高等学校卒業〔。

== 略歴・特徴 ==
実家のあった熊本県玉名郡玉東町で中学生の頃から姉妹で漫画を描き、雑誌の漫画賞等に投稿をしていた。何度か受賞した後、妹の眞里子の高校卒業と共に上京。姉の眞弓はOL稼業をこなしつつ漫画家デビューを目指す。
上京して1年後の1976年昭和51年)に姉妹共同名義の「室山まゆみ」として『別冊少女コミック』(小学館)「がんばれ姉子」でデビューした〔。
その後に幾度か読み切り作品を発表した後、「キントトちゃん」で小学館の学年誌でのデビューを果たし、1977年(昭和52年)に初の連載作品「ハッピー・タンポポ」が開始される。さらに、『小学二年生』にて1978年(昭和53年)から2014年(平成26年)2月まで、代表作である『あさりちゃん』が35年にわたって連載され、人気を博する。以後、小学館の学年誌(『小学一年生』 - 『小学六年生』各誌)、『コロコロコミック』、『ぴょんぴょん』、『ちゃお』などで児童向けギャグ漫画を描き続ける。
同じコンビ漫画家としてはゆでたまごが原作担当と作画担当に分かれているのに対し、室山まゆみは2人とも話と絵の制作に関わる。ちなみに下絵担当は妹の眞里子、姉の眞弓はペン入れを担当している。
「ゆみまりこ」というペンネームでデビューするはずだったが、当時の編集部の担当者がペンネームが嫌いな人間であった為に、勝手にほぼ姉の本名である「室山まゆみ」名義で作品が発表されてしまった。その為、初期の読者のなかには作者が2人だと言う事を知らない人もいた。姉妹は「ペンネームの変更は出来ない」と思いこんでいた為に不本意ながらこの名義を使い続けていたのだが、やがてどうでも良くなってしまい、変更しないまま現在に至っている。
もともとは少女漫画家あるいはホラー漫画家志望であり、ギャグ漫画は得意では無くデビュー前は数話しか描いたことがなかったのだが、編集部からの要望によりギャグ漫画で初連載する事になる。これがヒットし、その後も代表作となる『あさりちゃん』などで、30年近くに渡り児童向けギャグ漫画を描き続ける事になり現在に至る。短命が多いと言われるギャグ漫画家の中でこれは希有の事であり、年数だけならば秋本治にほぼ匹敵する程の長期連載を誇っている。代表作『あさりちゃん』も全100巻と、てんとう虫コミックスでは最長の発巻数を誇る。
作風として過激なギャグにも少女漫画風の美形が多数登場したり、本格ホラー的なストーリーが多数あったりと、かつての少女漫画家あるいはホラー漫画家志望を強く思わせるものが多い。
サービス精神が豊富でコミックスの巻末や話の区切りに、近況報告やお手軽料理の紹介、読者の質問に答える書き下ろし漫画等を掲載している。またコミックスの書き下ろしが多い。この『作者のぺえじ』では2人共年齢を人に知られるのが嫌いと言っているが、自分からネタを振っている事も多い。
過去に読者から「内容が難しく理解出来ない」「あさりちゃんの面白さが分かるようでないと高校生とは言えない」等とコメントが寄せられ、内容が子供向けになっていない事、子供にも分かりやすいストーリー展開になっていない事が悩みの種になっている。
また漫画だけで無く、ボーイズラブ的な要素を含む小説も幾つか発表している。
1985年(昭和60年)、第31回(昭和60年度)小学館漫画賞受賞(『あさりちゃん』)。
自身が主催する自身のファンクラブ、「ざしきぶた倶楽部」(通称「ざぶ通」)が存在する。
2014年(平成26年)、「二人組による1コミックシリーズ最多発行巻数(女性作家)」としてギネス世界記録に認定された〔「あさりちゃん」の室山さんに世界記録認定証 〕。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「室山まゆみ」の詳細全文を読む



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