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室次(むろじ)は、福井県福井市に本社を置く醤油醸造企業。創業は天正元年(1573年)。現存する日本最古の醤油醸造場。主君の朝倉家が滅亡し、残された女・子供で糀・酒・味噌・醤油などの醸造業を始めたのが同社の起源。創業者の室屋儀右衛門(内田十内)は創業当時、10歳に満たない子供であった。柴田勝家が作った北ノ庄城下、北陸街道と三国街道が合流する交通の要所に上水道(芝原上水)が流れており、醸造に最適な場所であった。四代目室屋次左衛門は、和歌山県紀州湯浅で確立された大量生産可能な最新醸造法を学び、元禄2年(1689年)に醤油専門醸造場とする。 江戸時代後期にはすでに、長崎の越前蔵屋敷からオランダ商館を通して「ソイ・ソース」として世界へ輸出されていた〔ふくいの逸品 知られざるストーリー 室次 - 福井商工会議所 〕。醤油と生糸の輸出で潤っていた福井藩に、坂本龍馬が5000両借りたのは有名な話。龍馬が宿泊していた莨屋旅館の隣に室次分店があり、旅館の食事には室次の醤油が使われていた。当時の製法で製造した醤油を「幕末のソイソース」として2011年に発売している〔幕末の醤油「ソイソース」復活! 室次醸造場(福井)が発売 - 福井のニュース - 都道府県別 - 47NEWS(よんななニュース) (2011年3月11日 福井新聞)〕。 近年では、福井県立大学と産学連携し商品の開発を進めている。2013年には無臭魚醤入り減塩醤油「旨醤」〔特集● - 地域の食材を売り出せ! (産学官連携ジャーナル 2012年10月号)〕、2014年にはアルコール含有0%のハラール醤油「福むらさき」を発売している。〔アルコール分ゼロの魚醤油好調-福井の老舗、イスラム圏向けに/福井 (みんなの経済新聞ネットワーク -Yahoo!ニュース- 12月8日(月)17時30分配信)〕〔完成への道のり-アルコール分ゼロの魚醤油で海外市場狙う (F-ACT vol.10 2014年12月25日発行)〕 == 歴史 == * 天正元年(1573年) - 室屋儀右衛門が、越前の福井城下町で糀・酒・味噌・醤油の醸造業を始める * 元禄2年(1689年) - 室屋次左衛門が本格的な醤油専門の醸造場とする * 安政6年(1859年) - 長崎の越前蔵屋敷からオランダ商館を通して「ソイ・ソース」として輸出 * 昭和37年(1962年) - 株式会社室次を設立 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「室次」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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