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宴の松原[えんのまつばら]
宴の松原(えんのまつばら、宴松原/縁松原)は、平安京大内裏の内裏西側に存在した地所。現在の京都市上京区出水通千本西入ル付近にあたる( )。 == 概要 ==
平安京大内裏のうちで、宜秋門(内裏の西外郭門)の外、豊楽院の北方に広がった空間地である。広さは南北約430メートル、東西約250メートル〔現地説明板。〕。この宴の松原は平安京でのみ見られるものである。松原の本来の用途としては、その呼称から宴の場として用いられたとする説や、南北中心線を挟んで内裏と対称位置にあることから内裏の建替用地とする説が挙げられているが、いずれもその事実を示す記録はなく明らかではない〔。 承和元年(834年)には、空海によって松原の南東部に真言院が設けられた。その後は、『日本三代実録』『今昔物語集』等における仁和3年(887年)3月に松の樹下で女性が鬼に殺されたという説話のほか、『大鏡』において藤原道隆が弟・道長との肝試しとして右衛門陣から豊楽院へ行く途中に松原から声を聞いて逃げ帰ったという説話が記され、鬼・妖怪の出る不気味な場所と認識されていた〔。 現在まで遺構の発掘調査は実施されておらず、考古学的な詳細も明らかとなっていない〔。跡地には「宴松原」の石碑が建てられているほか、そのそばに説明板が設置されている。
抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「宴の松原」の詳細全文を読む
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