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家族・私有財産・国家の起源 : ウィキペディア日本語版
家族・私有財産・国家の起源[かぞく しゆうざいさん こっかのきげん]

家族・私有財産・国家の起源』(かぞく・しゆうざいさん・こっかのきげん、ドイツ語:''Der Ursprung der Familie, des Privateigenthums und des Staats'')は、1884年に初版が出版されたフリードリヒ・エンゲルスの著作。国家や一夫一婦制、私有財産を自明のものとする歴史観にたいして、それらが歴史的なもの、すなわちある条件のなかで生成し、またその条件の解消にともなって消滅(変化)するにすぎないと主張した。
== 成立の経緯 ==
本書の序文に「以下の諸章は、ある程度まで遺言を執行したものである」とあるように、エンゲルスの盟友であったカール・マルクスが書いたルイス・ヘンリー・モーガンの『古代社会』の摘要(ノート)を使って、エンゲルスが独自に仕上げたものである。エンゲルスはマルクスの死後、1884年2月にこのノートを発見し、5月には脱稿するという異例の早さで執筆した。1884年段階では社会主義者取締法があり、それを考慮せざるをえなかったが、同法の廃止をうけて、4版では倍に増やした。増やした主要な部分は第2章の家族に関する章で、著作全体の3分の1以上をしめ、エンゲルスがもっとも重要視した章である。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「家族・私有財産・国家の起源」の詳細全文を読む



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