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富ノ沢麟太郎 : ウィキペディア日本語版
富ノ澤麟太郎[とみのざわ りんたろう]
富ノ澤 麟太郎(とみのざわ りんたろう、本名:富澤 麟太郎、1899年3月25日 - 1925年2月24日)は、日本小説家
== 経歴 ==
山形市生まれ〔 〕。幼い頃に宮城県へ移り、仙台市木町通小学校、仙台第二中学校(宮城県仙台第二高等学校の前身)に学んだ。
1918年に上京して、早稲田大学予科に学び、佐藤春夫に師事するとともに、横光利一中山義秀と交友関係をもった〔。大学は結局、中退となった。
1921年横光利一古賀龍視などとともに同人誌『街』を立ち上げ、続く1922年には、横光利一、中山義秀小島勗などと同人誌『塔』の創刊に参加した〔。
富ノ澤の作風は「新感覚派の先駆け的存在」とも評され〔、代表作としては、自伝的作品とされる『流星』などが挙げられる〔〔。1921年に日本で公開された『カリガリ博士』に強い影響を受け、以降、その影響を反映した作品群を残した〔。また、エドガー・アラン・ポーも愛読していた〔。
富ノ澤はワイルス病(レプトスピラ症)に倒れたことがきっかけで死去したが〔、直接の死因は食事制限を受けていた富ノ澤に母親がヤツメウナギを食べさせたことにあったとする説もある〔。富ノ澤の死後、母親の妄言がきっかけとなって横光利一が佐藤春夫を非難し、後に詫びるという騒動もあった〔。
富ノ澤の生前には、佐藤春夫が私家版で富ノ澤の『夢と真實』の冊子を制作したことはあったが、富ノ澤の作品が正式な書籍の形で出版されることはなかった〔。没後十年以上を経た1936年に、横光利一の編集により、『富ノ澤麟太郎集』が沙羅書店から刊行された〔〔。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「富ノ澤麟太郎」の詳細全文を読む



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