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富士正晴 : ウィキペディア日本語版
富士正晴[ふじ まさはる]

富士 正晴(ふじ まさはる、本名・冨士正明 1913年10月30日 - 1987年7月15日)は小説家詩人。 
==来歴・人物==
徳島県三好郡山城谷村(現三好市)出身。
旧制第三高等学校に進み(のち中退)、野間宏(野間の妻は富士の妹なので義弟)らと出会い、竹内勝太郎に師事。詩の同人誌『三人』を創刊。
その後、1944年に31歳にして陸軍に応召、南京桂林広州等を行軍する。戦争にのぞみ、必ず生きて帰ること、戦時強姦をしないこと、大いに飯を食うこと、ビンタを張られても無理な仕事は避けること、という鉄の規則を立てて、結果「自称・三等兵」のその立場を貫くことになる。
復員後、1947年には島尾敏雄林富士馬らと同人誌『VIKING』を創刊し、多くの後輩作家を育てた。
『敗走』『徴用老人列伝』で芥川賞候補に挙げられ、1968年に『桂春団治』で毎日出版文化賞1971年大阪芸術賞1987年関西大賞大詩仙賞をそれぞれ受賞。その他の代表作に『帝国軍隊における学習・序』(直木賞候補)をはじめ、『贋・久坂葉子伝』『往生記』『軽みの死者』があり、数多くの小説、エッセイを残す一方で座談の名手でもあった。
歴史小説である『たんぽぽの歌』は『豪姫』と改題され、1992年には同タイトルで勅使河原宏監督、宮沢りえ主演で映画化された。上方落語界をはじめとする関西芸能の研究でも知られる。また、詩人の伊東静雄、仏文学者の桑原武夫、作家の司馬遼太郎など多くの著名文学者と深い交流があった。
晩年まで大阪府茨木市内の竹林に住していたことから、竹林の隠者と称された。書画もよくし、東京の文春画廊で個展を開いた際、親交のあった鶴見俊輔がこの会場から小田実と連絡をとり、ベ平連運動が始まるきっかけとなったという逸話がある(ベトナム北爆には衝撃を受けるかたわらで、魯迅を読むことで沈鬱さの平衡を保っていた)。
没後1988年岩波書店から『富士正晴作品集』(全5巻)が刊行され、1992年には茨木市に富士正晴記念館が開館した。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
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