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富山地方鉄道 : ウィキペディア日本語版
富山地方鉄道[とやまちほうてつどう]

富山地方鉄道株式会社(とやまちほうてつどう)は、富山県東部を中心に鉄道路線およびバス路線を運営する中規模地方私鉄。富山県では地鉄(ちてつ)と略して呼ばれる。
== 歴史 ==
1943年1月1日に「陸上交通事業調整法」に基づき、1930年設立の富山電気鉄道を母体に富山県内のすべての私営・公営の鉄軌道・バス会社を合併して設立された。合併に参加した鉄道会社は以下の6社である。なお、駅名は現在のものである。
* 富山電気鉄道(本線 電鉄富山 - 電鉄黒部間・立山線 寺田 - 岩峅寺間)
* 加越鉄道(加越線)
* 富山県営鉄道(上滝線、立山線 岩峅寺 - 立山間)
* 黒部鉄道(本線 電鉄黒部 - 宇奈月温泉間)
* 越中鉄道(射水線)
* 富山市営軌道(富山市内軌道線)
それ以前に、富山電気鉄道は以下の3社を合併している。
* 立山鉄道(立山線 五百石 - 岩峅寺間)
* 富南鉄道(不二越線)
* 富岩鉄道(富岩線)
路線の大部分が岐阜県に存在し、起点からごく一部の区間が富山県内であった三井鉱山の軌道(通称・神岡軌道)は統合から除外された。
また、バス事業者は事前に運輸通信省通達により、上記各社が兼営していた路線を除いて下記の4社に集約されていたものを、1944年10月10日富山地方鉄道が一括譲受して統合を完了した。
* 富山合同乗合(富山地区)
* 高岡合同自動車(高岡地区)
* 下新川乗合自動車(新川地区)
* 全礪乗合自動車(砺波地区)
この発展過程では、富山電気鉄道の経営者で後に富山地方鉄道会長となった佐伯宗義が大きな働きを行っている。富山電気鉄道は富山県下を「一市街地化」するという構想の下に設立されたものであり、結果的には戦時統合という形でそれがほぼ実現することになった。
1950年に、加越能三国(富山県・石川県)を結ぶ鉄道を作る計画を遂行するために加越能鉄道を設立し、富山県西部の鉄軌道・バス事業を譲渡した。後に新線計画は中止。加越能鉄道は2002年に鉄軌道事業から撤退し、2012年に加越能バスに社名変更した。
航空事業では、全日空富山地区総代理店として業務を受託、子会社の富山地鉄サービスで実際のハンドリングを行っている。
2000年代中期頃から新規納入された路線バス車両、軌道線車両およびワンマン改造が実施された鉄道車両の運賃表示器には北陸地方では初めて、視認性に優れた液晶ディスプレイに表示する方式が採用された。鉄道車両については後に撤去され、一般的なデジタル方式のものに換装されている。
2010年3月14日より、軌道線にIC乗車カードecomyca(えこまいか)」が導入され、同時に富山ライトレールの「passca(パスカ)」とも相互利用を開始した。なお同カードは2011年3月5日よりバス路線にも拡大導入され、2012年3月17日から、鉄道線でも利用可能になった。
鉄道・バスの運賃・時刻表は外部リンクの公式サイトを参照のこと。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「富山地方鉄道」の詳細全文を読む



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