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富山県(とやまけん)は、日本の県の一つ。北陸地方に属し、日本海に面する。令制国の越中国に相当する。県庁所在地は富山市。 == 概要 == 富山県は、四方を海と山脈で区切られた越中国と領域を同じくする。 東の新潟県との県境は難所親不知として知られる。 西部は倶利伽羅峠を挟んで石川県と接しており、戦国末期には両国の前田利長と佐々成政が争った。その後、羽柴秀吉(豊臣秀吉)によって越中は前田利長に与えられ、江戸時代の越中は加賀藩とその支藩である富山藩に統治されていた。廃藩置県では一時的に新川県が成立するも、人口が過小と見なされたことと歴史的経緯により、石川県に併合されてしまう。しかし、石川県議会では越中の水害復旧が放置されるなど、越中軽視の姿勢が目立ったことから分県運動が起こり〔http://www.t-hito.or.jp/kids/yumeoi/zoom/5-1.pdf 富山県の生みの親米沢紋三郎 〕、全越中が分離独立する形で富山県が成立した。 南には飛騨山脈(日本アルプス)が控え、山間部には「白川郷・五箇山の合掌造り集落」として世界遺産に登録されている五箇山、立山信仰などの山岳信仰で有名な立山連峰、山岳観光ルートの立山黒部アルペンルートなどがあり、日本で唯一氷河が現存する〔北アルプス立山連峰で発見の氷の塊が日本初の氷河の可能性高いと、立山カルデラ砂防博物館学芸員。 2010/11/30 17:05 共同通信配信〕。隣接する岐阜県飛騨地方は、山々に遮られる形で太平洋側との交通の便が悪く、富山県南部との経済的・文化的な結び付きが強い。そのため、越中と飛騨をまとめて飛越地方とも呼ばれる〔飛越協議会「飛越地方とは」 〕。 北は世界で最も美しい湾クラブに加盟する富山湾(日本海)に面している。国際拠点港湾の伏木富山港は、北陸工業地域や環日本海貿易の拠点として発達した伏木港、富山港、富山新港の総称である。また、魚津、滑川、氷見などでは豊富な海産物が水揚げされる。うち、魚津から滑川にかけてはホタルイカの群遊海面、蜃気楼の見える海岸で有名である。 加賀藩の支配を脱した明治から産業の発展が続き、北陸工業地帯を形成。YKK や三協立山アルミなど発祥の地として知られる。北陸銀行や北陸電力などの本拠地でもある。 2009年現在、「近世高岡の文化遺産群」と「立山・黒部 〜防災大国日本のモデル -信仰・砂防・発電- 〜」を世界遺産(文化遺産)に登録することを目指している。もし登録が実現すれば、1つの県に3つの世界遺産を保有する県となる。また、立山連峰や黒部峡谷などを自然遺産に登録することを目指す動きもあるが、同地域の文化的側面と合わせて複合遺産としての登録を目指す可能性もある。 方言としては富山弁があり、地域によって呉東方言、呉西方言、魚津弁などに分かれる。富山弁は北陸方言に属し、特に能登弁と類似性がある。「新鮮」を意味する「きときと」をはじめ、『広辞苑』に収められている言葉もある。 前述の「きときと」と表現される魚介類に加え、名水百選、平成の名水百選にそれぞれ県内から4か所が選ばれるなど、名水の産地として知名度が高い。 富山県全域、新潟県上越地方(特に上越市以西)および岐阜県飛騨地方(特に北部)では、「富山」の地名を「とやま」ではなく「とやま」と平板に発音する。また、石川県(特に加賀地方)では「とやま」と発音する。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「富山県」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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