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寝る : ウィキペディア日本語版
睡眠[すいみん]

睡眠(すいみん、、、)は、ねむること、すなわち、周期的に繰り返す、意識を喪失する生理的な状態のことである〔デジタル大辞泉〕。ねむりとも言う〔。
==概説==
からだの動きが止まり、外的刺激に対する反応が低下して意識も失われているが、簡単に目覚める状態のことをこう呼んでいる〔広辞苑第五版〕。

動物では夜間に活動し昼間に睡眠をとるものも多い〔ブリタニカ百科事典「睡眠」〕。だが、ヒトの通常は昼間に活動し夜間に睡眠をとる〔。新生児では断続的に、つまり細かく中断をはさむかたちで1日あたり16時間の睡眠をとり、2歳児で9〜12時間になり、成人は(健康な人では)一晩で6〜9時間の睡眠を必要とする〔。パターンの推移としては、乳幼児期に短時間の睡眠を多数回とるというパターンで、成人になるにつれ一度にまとまった睡眠パターンへと推移し、高齢になると昼間に何度も居眠りし夜間は数時間しか眠らないというパターンになる〔。
睡眠は、心身の休息、身体の細胞レベルでの修復(いわゆる「自然治癒」)、また高次脳機能記憶の再構成など)にも深く関わっているとされる。下垂体前葉は、睡眠中に2時間から3時間の間隔で成長ホルモンを分泌する。放出間隔は睡眠によって変化しないが、放出量は多くなる。したがって、子供の成長や創傷治癒、肌の新陳代謝は睡眠時に特に促進される。いわゆる「自然治癒力」(や「免疫力」)は睡眠をしっかりとることによって増すのである。また、ストレスの軽減にも睡眠は必要である(というよりも、睡眠不足というのは一般にひどいストレスを引き起こすものである。睡眠を意図的に不足させることは拷問に使われることもあるくらいで、つまり睡眠不足というのは拷問に使われるほどに心身にとって苛酷な状態なのである)。
睡眠中は刺激に対する反応がほとんどなくなり、移動や外界の注視などの様々な活動も低下する。一般的には、閉眼し意味のある精神活動は停止した状態となるが、適切な刺激によって容易に覚醒する。このため睡眠と意識障害とはまったく異なるものである。またヒトをはじめとする大脳の発達したいくつかの動物では、睡眠中にと呼ばれるある種の幻覚を体験することがある。
短期的には睡眠は栄養の摂取よりも重要である。ネズミの実験では、完全に睡眠を遮断した場合、約1、2週間で死亡するが、これは食物を与えなかった場合よりも短い。極端な衰弱と体温調節の不良と脳では視床の損傷が生じている。ヒトの場合でも、断眠を続けると思考能力が落ち、妄想幻覚が出て、相当期間、強制的に、眠らない状態でいさせると恐らく死んでしまうと言われている〔2. 人は眠らないとどうなりますか? 〕〔澤田誠 全学教育科目 理系教養 自然環境と人間 第1シリーズ 脳 6話 2010.11.11の講義資料のひとつ 〕。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
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英語版ウィキペディアに対照対訳語「 Sleep 」があります。



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