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寺村 輝夫(てらむら てるお、1928年11月8日 - 2006年5月21日)は、日本の児童文学作家。東京都出身。代表作は『王さまシリーズ』、おはなしりょうりきょうしつ『こまったさん』『わかったさん』シリーズ、『かいぞくポケット』など。日本を代表するナンセンス童話作家とされる。 == 経歴 == === 少年時代 === 東京都本郷区(現・文京区)真砂町に、9人兄弟(兄7人・妹2人)の6男として生まれる〔『ぼくは王さま』 講談社文庫、1977年 pp.240-243 著者年譜〕。天皇即位礼(御大典)の影響で典夫と名づけられる予定だったが、よくありそうな名前だという事で、当時の新聞に目立った「輝」をつかって輝夫と命名。幼少時は、「特定の境遇にある者を差別してはいけない」と寺村に何度も教えた母(浅草田原町の宮大工の娘〔)の後を追いかけてばかりだったという。父は日本橋馬喰町の名刺メーカーに勤める中流階級。 関東大震災の影響により、1930年に東京都北豊島郡岩淵町(現・北区西が丘)の集合住宅に移転〔。1934年、東京市立第三岩淵尋常小学校入学。1938年、担任の女性教師が『日本伝説民話集』をクラスに読み聞かせ、これが創作物語の面白さに目覚めた、最初の体験となる。作文は苦手だったという。 1940年、東京府立第一商業学校(現・都立第一商業高校)入学〔。寺村家は、輝夫を含め兄弟4人がここに入学した。当時の一商は大学への進学校であるだけでなく、軍国主義的教育が色濃い校風があったという。寺村はそこでやがて九軍神の人物伝や山本五十六にあこがれ、大日本帝国海軍を自然に志す〔。また、少年飛行兵に憧れ、友人と共に滑空班(グライダー部)に入ったが、年が若くフライトはさせてもらえず、脇役に徹した。 こうした少年時代の思い出は、後に『のんカン行進曲』という自伝にまとめられているが、登場人物の名前は架空のものに差し替えられている。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「寺村輝夫」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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