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対数平均温度差(たいすうへいきんおんどさ、、)とは、熱交換器など伝熱の分野で用いられる温度差である。熱交換器の両端における高温流体と低温流体の温度差を用いて定義され、通常の温度差と同様、対数平均温度差が大きいほど伝熱量も大きくなる。 == 定義 == 熱交換器において2つの流体の温度差は、流体が熱交換するのに応じて場所により異なる。 全体の伝熱量が等しくなるような等価な温度差(特に並流形および向流形熱交換器の値)を、 対数平均温度差という。 二重管熱交換器等のように両流体が一方向に流れる熱交換器において、 左端および右端をそれぞれ A、B と表す。 このとき対数平均温度差は次式で定義される: : ここでΔ''T''AはA側での高温流体と低温流体の温度差、Δ''T''BはB側での温度差である 〔 ''a'' と ''b'' を正の数とするとき、 を対数平均値という。 〕。 対数平均温度差を用いると、熱交換器全体の伝熱量''Q'' は次式で与えられる: : ここで''K'' は熱通過率 (熱貫流率、総括伝熱係数)、''A''r は伝熱面積である。 この式は両流体が一方向に流れる熱交換器であれば、並流形か向流形かにかかわらず使用できる。 一般の熱交換器に対しては、向流形として計算した対数平均温度差を補正して用いる方法などがある 〔 W. H. ギート (横堀、久我訳)、『基礎伝熱工学』、丸善 (1960)、 ISBN 3053-1413-7924.〕 〔 日本機械学会、『伝熱工学資料』、丸善出版 (2009)、 ISBN 978-4-88898-184-2 C3053.〕。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「対数平均温度差」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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