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小山克事件[しょうさんこくじけん]
小山克事件(しょうさんこくじけん)とは1945年8月13日に満州国吉林省で南満州鉄道京図線が九台駅と吉林駅の間の小山克で武装した暴民に襲われ、日本人避難民が強姦・虐殺され集団自決した事件。 == 背景 ==
1945年8月9日未明に突如としてソビエト連邦が満州国へ侵攻した〔神奈川新聞社(2005: 115)〕。 満州国を守る関東軍は米英を相手とする南方戦線への兵力抽出で弱体化していたため、総司令部を新京から南満州の通化に移し、満州南部と朝鮮半島を最終防衛ラインとしてソビエト軍の侵攻を食い止める作戦行動に移った〔神奈川新聞社(2005: 119)〕。 8月10日正午前に関東軍は避難民の移送を決定し〔半藤(2002: 230)〕、第一列車は8月10日午後6時出発予定(実際には遅れて8月11日午前1時40分出発)としたため、当初の輸送順序である民・官・軍の家族の順ではなく、連絡のつきやすい軍人の家族を第一陣として避難の誘い水とすることとした〔半藤(2002: 230-231)〕。8月11日昼までに軍・官関係者の家族を中心とした約38,000人が18本の避難列車で移送された〔半藤(2002: 231-232)〕。8月11日午後には民間の避難民も新京駅に集まるようになった〔半藤(2002: 232)〕。 8月13日になると、満州国皇室は新京から南満州の臨江を目指して特別列車で脱出することになり〔北野(1992: 190)〕、同日午前1時50分に満州国皇室一行490名を載せた特別列車が新京を出発した〔北野(1992: 108-110)〕。特別列車に次いで14時10分に出発した2番列車が事件に巻き込まれることになる〔北野(1992: 191)〕。
抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「小山克事件」の詳細全文を読む
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