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小教理問答書(しょうきょうりもんどうしょ 英語:Luther's Little Instruction Book (The Small Catechism of Martin Luther))は、全世界のルター派教会の信仰の基準である。 農民戦争のため荒れすたれた教会を再建するために、フリードリヒ3世(ザクセン選帝侯)の命によって1526年から、1529年にわたって改革者達は数回その領土内の宗教状態を巡視した。その当時地方民ばかりか牧師達までが無知無能であり、主の祈り、十戒、使徒信条さえ唱えることが出来ない有様を見たマルティン・ルターは悲嘆し、きわめて平易な言葉でキリスト教の要点を書き公にしなければならないと感じた。 巡視旅行から帰ったルターは、ただちに筆をとり二つの教理問答書を書き上げた。その一つは、牧師達のためのであり、他は一家の主人がその家族に教えるための小教理問答書である。本書が出版されたのは、1529年5月16日であり、以来四百数十年の間キリスト教の優れた手引きとして、宗教教育のため、一般伝道のために各国で広く用いられている。 日本語訳としては、1951年に全ルーテル協議会が結成され、文書委員が設けられ1951年12月20日に日本語訳「小教理問答書」第一版が発刊され、以後幾度かの版が発行された。2014年、日本福音ルーテル教会は、2017年の「宗教改革500年事業」の一環として、ルーテル学院大学ルター研究所が新たに翻訳した『エンキリディオン 小教理問答』を宗教改革記念日の10月31日付けで発行した。 ==構成== 小教理問答書は大きくは3部からなる。 *第1部では、聖書の教え(十戒、使徒信条、主の祈り)と聖礼典について。 *第2部では、祈りについて。 *第3部では、信仰生活について。 (以下は目次からの抜粋である) === 第1部 === *十戒について *使徒信条について *主の祈りについて *聖なる洗礼の礼典について *聖壇の礼典、あるいは聖晩餐について === 第2部 === *朝夕の祈りについて *祝福と感謝について === 第3部 === *クリスチャン・ホームのこころえ 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「小教理問答書」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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