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小数点とは、整数の位と小数の位との境を表す記号である。 ==概要== 日本では横書きの場合終止符と同じ記号であり、ベースライン上に置かれた小さな黒丸で表される。英語圏では、数字の中央の高さに置く (·) こともあり、ミドル・ドット(middle dot)と呼ばれる。また非英語圏の国においては、コンマ (,) が小数点として用いられ、ピリオド (.) が3桁ごとの位取りに用いられる。すなわち、日本と逆である(日本では、位取りを使用しないことも多い。また現在ではほとんど行われないが、日本ではかつて4桁ごとに位取り記号を入れていたことがある)。 なお日本語で小数点を声に出して読む際には「てん」の他に「コンマ」や「カンマ」と発声されることが多いが、これは小数点をコンマ表記する文化圏の影響を受けたものと思われる。 漢数字や縦書きの場合は、中黒「・」を小数点の位置に置く。JIS X 4051では縦書きの小数点は半角幅で書くことを規定してある。 アラビア語圏ではMomayyezの「٫」 (U+066B) が使用される(アラビア語圏でも数字は左から右に記述する)。 百二十三万四千五百六十七点八九の各国における表記は、次の通りである。 中南米のスペイン語圏の国々では、小数点はスペイン式にコンマを使うのが正しいとされている事が多いが、近年は合衆国の影響でピリオドを使う事も増えてきている。特に中米ではピリオドのほうが一般的になっている国が多い。 小数点記号が国や言語によって異なることは重大な誤解を招く危険性が高いため、少なくとも経済・工業・科学の分野で国際的に使われる数値表記に関しては統一しようとの動きが有る。 例えば、世界的に使われる様々な国際標準を策定するISOやIEC の規約では、英語を含む全ての言語表記において、コンマを小数点として統一的に使用することが明記されている。 しかし、英語圏の諸国は、英語が事実上の世界標準言語となっていることを背景に、少なくとも英語表記においてはピリオドを小数点として統一することを国際機関に働きかけている。 1948年の第9回国際度量衡総会では決議7において「数値において、コンマ(フランス式)またはピリオド(英国式)は数値の整数部分と小数部分とを分けるためにだけ用いられる」とされた。同時に「数値は読取りを容易にするために3桁ずつに区切ってよい。ただし、その区切りの空白に決してピリオドもコンマも挿入してはならない」とされた。このことは2003年の第22回国際度量衡総会では決議10において再確認された。この決議にしたがうと上記のSIスタイルになる。 なお、無線通信で小数点を表現する際は誤認を防止するため、小数点を「デシマル」あるいは「ポイント」と発音する。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「小数点」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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