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小松飛行場(こまつひこうじょう)は、石川県小松市にある共用飛行場である。 防衛省が管理しており、航空自衛隊小松基地()と民間航空(民航)が滑走路を共用する飛行場で、特に後者においてはターミナルビルなどの施設の通称として小松空港(こまつくうこう、)と呼ばれている〔“小松空港きょう開港50年 交流・物流の拡大に貢献”. 北國新聞 (北國新聞社). (2011年12月20日)〕。航空交通管制は航空自衛隊が行なっている。 == 概要 == 小松市・金沢市・福井市をはじめ、石川県南部(加賀地方)および福井県北部(嶺北地方)へのアクセス拠点となっている。2001年、公共事業見直しの風潮が広まったことや福井県が「北陸新幹線・小松空港重視」に政策転換したことで福井空港のジェット化が事実上白紙になり、時刻表などには「小松空港(金沢・福井)」とも表記されるようになった。 滑走路の両側に誘導路があり、山側を航空自衛隊が、海側を民航のターミナルが利用している。民航の定期便として過去にはボーイング747クラスの離着陸があり、1980年から全日空が747SR-100を、747-400が1993年1月から2008年3月末まで就航されていた。本州日本海側の空港では乗降客数が最も多い。計器進入装置であるILSを設置しているため、冬季の悪天候時でも欠航は比較的少ない。 主に貨物便を想定した欧米との直行便を就航可能にするために、2005年から2006年にかけ、本滑走路の舗装をかさ上げ(路盤の厚さを10cm増加)する工事が行われ、2006年12月21日から供用が開始された。本滑走路の重量制限は工事前の320tから396tに増加し、燃料を満載した国際貨物定期便などの大型機材の重量にも耐えられる構造となり、航空自衛隊の空中給油機KC-767の重量にも耐えられるものとされる。この工事に伴い、本滑走路と平行して仮滑走路が建設され、2005年3月17日から2006年12月20日まで供用された。仮滑走路は用地確保の関係上、本滑走路と97.5mしか離れていないため、2本の滑走路を同時に使用することはできない。仮滑走路は解体せず、今後の本滑走路に対する長期的な工事などがあった場合に、再び滑走路として使用される予定であるため、定期的に点検・管理されている。仮滑走路には、誤進入を防止する目的で15箇所に「×」の印(禁止標識)が表記されるとともに中央部に大きく「こまつ」と縦書きで表記されている。 年間利用客数は、国内2,120,767人、国際167,161人(2013年度)。。一方で、金沢市を中心とする加賀地方北部の対東京輸送については、鉄道、高速バスとの激しい競争下にあり、航空各社も各種割引運賃の設定で対抗している。2014年度には北陸新幹線が金沢まで開業し、羽田空港便の需要が低下することが予想されているため対策が急がれている。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「小松飛行場」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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