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小林 章(こばやし あきら、1960年 - )は、書体デザイナーである。写研出身で、のちにヒラギノ明朝やAXISフォントの欧文を設計した。日本における欧文書体設計の第一人者である。現在はライノタイプのタイプ・ディレクターとして、書体設計の指揮や、Optimaなど名作書体の改刻を手がけている。また、複数の国際的なタイプフェイス・コンテストの審査員も務めている。 == 概略 == 武蔵野美術大学を卒業後、写研で原字の設計をしていたが、日本に閉じこもって欧文書体の設計をしていては限界があると感じ、渡英して1年半にわたってカリグラファーや石工、工芸家などと交わってそのエッセンスを学ぶ。 帰国後、ヒラギノ明朝、タイプバンクの全書体の欧文に携わる。その後フリーランスとして欧米の大きなタイプデザインコンテストでいくつも賞を獲得し、世界的にも注目される。 鈴木功と共に仕上げたAXISフォントの完成後、招かれてドイツに渡ったが、それを聞いた中からは「国内の欧文書体設計の進歩が減速してしまう」といった声も上がった。 現在の彼は創作書体のデザインは一旦脇に置いて、ヘルマン・ツァップやアドリアン・フルティガーなど、書体デザインの巨匠と組んで数々の名作書体の改刻などをおこなっている。その改刻の作業は、それらの書体が本来もっているはずの字形や魅力を、金属活字時代の技術的制約から解き放ってデジタル環境に本来の姿で生まれ変わらせることで、その成果がライノタイプ社から発売されている改刻書体シリーズに現れている。 日本では大新聞社などの例外を除いて、企業やメディアが各々独自の書体を持つことは少ないが、欧米ではかなり一般的である。ライノタイプ社において彼は、企業や新聞社からの制定書体の提案・制作なども担当している。また、日本企業での稀有な例であるサントリーの制定書体・ロゴタイプの策定において重要な役割を果たしている。 小林章本人は、苦手なものとしてドイツ語、プレゼンテーションの技能、またコンピュータそのものに関する知識などを挙げている。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「小林章」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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