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小沢久之丞
小沢 久之丞(おざわ きゅうのじょう、1905年 - 1988年)は日本の工学者、航空機技術者である。斬新な真空チューブ列車を考案した〔音速列車の夢再び 〕。 == 概要 == 東京帝国大学工学部船舶工学科を卒業後、第二次世界大戦中は四式重爆撃機を開発した。1949年より、名城大学理工学部教授に就任して後に学長になった。 1949年に『音速滑走体の構想』を発表して1959年から愛知県の鍋田干拓地(現・弥富市)や農学部のあった鷹来キャンパス(春日井市)で実験を行った。真空パイプの中を走らせることで空気抵抗を減らす超音速滑走体の研究を進めた〔東京―大阪16分の「夢」の名残・超音速滑走体 〕。実験で使用した滑走体は全長1m、直径8cm、重量は6.7kgでニトログリセリンによるロケットエンジンを搭載していた〔学研の図鑑『機関車・電車』1973年版〕。1970年の実験ではミドリガメとカエルを乗せて1,600mを3秒で滑走し、計算上の時速2,500kmという驚異的な記録を出した〔。かつて大阪市港区の交通科学博物館に模型が展示されていた。衝撃波やパイプ壁への衝突の回避等に課題〔現在ではそれらの課題は磁気浮上の採用等で解決の目処がついている。〕を残しつつ実験は終了した。 小沢の研究は未完に終わったものの、次世代を担う学生達に指針を示し門下生達はそれぞれの分野で活躍した。また、夢の音速列車にあこがれて入学する学生も多く、『開学間もない名城大のブランド力アップに貢献した』とされる〔時速1200キロで走る米国「チューブ列車」構想 〕。21世紀になって、アメリカや中国で類似の構想が立案されている。
抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「小沢久之丞」の詳細全文を読む
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