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小湊鉄道線(こみなとてつどうせん)は、千葉県市原市の五井駅から夷隅郡大多喜町の上総中野駅までを結ぶ小湊鉄道の鉄道路線である。路線の大半が市原市内に属する。 == 概要 == 非電化・単線の路線で、首都圏にありながら駅舎や車両など古くからの雰囲気を残している。そのため近年ではテレビコマーシャルやテレビドラマ、カラオケ等の撮影で使用されることが多い。踏切には、電鈴式踏切警報機が残っている。また警報機・遮断機がない第4種踏切が51か所残っている。ATSによる自動閉塞式区間は五井駅 - 上総牛久駅間のみの路線全体の41.9%に限られている。 1990年代後半からの10年間で乗客が急減した。2000年代では、多少減少幅が緩やかになったがやはり乗客減少傾向にある。 合理化により、2000年以降では、2002年に里見駅、2005年に上総山田駅が無人駅となった。上総村上駅・海士有木駅・上総三又駅・馬立駅の各駅は曜日・時間を限って営業をしていたが、2013年から無人駅となり自動券売機が置かれた。2002年に一度無人駅となった里見駅は、交換設備の使用再開に伴って再び駅員が配置され有人駅となった。駅係員の合理化が進む一方で車掌は全列車に乗務しており、無人駅では各駅ごとに検札・集札を行い、無人駅から乗車券を持たずに乗車した旅客には車内で切符(パンチ式車内補充券)を発売する。国土交通省関東運輸局の2005年(平成17年)業務監査報告書によると、将来ワンマン運転を実施する予定となっているが、実施時期は未定である。 女性を積極的に採用しており、車内で精算業務を行う若い女性の車掌が10名弱勤務しているほか、一部の駅では女性係員が勤務している。2007年には女性運転士も誕生した。 運賃設定は2014年(平成26年)11月時点で、10km/410円・40km/1,410円と、一般的な地方ローカル私鉄と同レベルとなっている。なお、1日乗車券が1,800円で、いすみ鉄道と共同で五井 - 上総中野 - 大原間が片道のみ乗車でき、途中下車可能(折り返し乗車は不可)な「房総横断乗車券」が1,700円で発売されているほか、往復割引乗車券(1割引)が全駅間で設定されている。 いすみ鉄道いすみ線との乗り換え駅である上総中野駅では、両線の線路が繋がっているが、相互乗り入れの話が出ても、旅客流動上も相互乗り入れのメリットはきわめて薄いとされており、両社共に消極的であった。2009年にいすみ鉄道社長に就任した鳥塚亮は小湊鉄道との乗り入れに意欲的な姿勢を示している。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「小湊鉄道線」の詳細全文を読む 英語版ウィキペディアに対照対訳語「 Kominato Line 」があります。 スポンサード リンク
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