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小田急10000形電車(おだきゅう10000がたでんしゃ)は、1987年から2012年まで小田急電鉄(小田急)が運用していた特急用車両(ロマンスカー)である。 小田急開業60周年を記念して〔1987年に登場した特急車両で、前後の展望席以外の客室を高床化した車両である。「HiSE」という愛称〔が設定され、1988年には鉄道友の会よりブルーリボン賞を授与された〔。1991年に20000形(RSE車)が登場するまでと、2002年から2005年に50000形(VSE車)が登場するまでは特急ロマンスカーのイメージリーダーとして扱われてきた〔が、バリアフリー対応が困難なことから〔VSE車の登場後は淘汰が開始され、2012年3月のダイヤ改正をもって営業運転を終了した〔。廃車後、一部の車両が長野電鉄に譲渡された〔。 小田急では、編成表記の際には「新宿寄り先頭車両の車両番号(新宿方の車号)×両数」という表記を使用している〔『鉄道ダイヤ情報』通巻145号 p.15〕ため、本項もそれに倣い、特定の編成を表記する際には「10041×11」のように表記する。また、初代3000形は「SE車」、3100形は「NSE車」、7000形は「LSE車」、本形式10000形は「HiSE車」、20000形は「RSE車」、30000形は「EXE車」、50000形は「VSE車」、箱根登山鉄道箱根湯本駅へ乗り入れる特急列車については「箱根特急」と表記する。 == 登場の経緯 == LSE車の増備は1980年から1983年にかけて4編成で終了していた〔が、1987年は小田急の開業60周年となることから〔、これを記念すべく新形特急車両を増備することになった〔。 この当時、観光バスなども高床車(ハイデッカー)が導入されており〔、他鉄道事業者の車両においても高床(ハイデッキ)構造の観光用車両が登場していた〔。また、この時期におけるレジャーの傾向は多様化が進んでおり〔、ゆとり以外に「一味違ったもの」が求められていた〔。これらの要求に対応するために、前面展望席や連接構造はNSE車・LSE車から踏襲する〔一方、展望席以外の乗客も車窓の眺望を楽しめるように〔高床構造とした上で、車両内外ともにカラーリングを変更し、イメージの一新を図って登場した〔のがHiSE車である。 形式は10000形と、小田急では初めて5桁の形式番号・車両番号を有する車両となった〔。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「小田急10000形電車」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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