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小田急2000形電車(おだきゅう2000がたでんしゃ)は、小田急電鉄(小田急)が1995年以降に運用している通勤車両である。 座席数を確保しつつ客用扉の幅を拡大したことが特徴〔『鉄道ジャーナル』通巻342号 p.86〕で、当初は新宿発着の各駅停車8両編成化を推進する目的で登場した〔『鉄道ピクトリアル』通巻829号 p.258〕が、2000年以降は2600形(NHE車)の置き換え用として〔『鉄道ピクトリアル』通巻829号 p.260〕2001年まで増備が続けられ、最終的には8両固定編成×9編成の合計72両が製造された〔。1995年に当時の通商産業省よりグッドデザイン商品に選定された。 小田急では、編成表記の際には「新宿寄り先頭車両の車両番号(新宿方の車号)×両数」という表記を使用している〔『鉄道ダイヤ情報』通巻145号 p.15〕ため、本項もそれに倣い、特定の編成を表記する際には「2051×8」と表記する。また、特定の車両については車両番号から「デハ2400番台」などのように表記し、小田原方面に向かって右側を「山側」、左側を「海側」と表記する。 == 登場の経緯 == 小田急では1990年から1000形の一部の車両で、乗降時間の短縮を図って客用扉の幅を2mに拡大したワイドドア車両を運用していた〔。乗降時間の短縮自体は効果があったものの〔、扉幅拡大による座席定員の減少が問題視された〔。1991年に1000形ワイドドア車両を増備した際に座席定員の増加を図る〔一方で、在来通勤車両と同等の座席定員確保と乗降時間の短縮を両立するために、モックアップによる乗降試験も含めた検討が行なわれた〔。この結果、座席定員の確保には客用扉間の座席を7人がけとし〔大幡 (2002) p.48〕、客用扉の幅は1,600mm程度とすることが最適という結論となった〔。 一方で、電子機器や走行装置のシステムについても、高性能かつメンテナンスフリーの機器類が開発されていた〔ことから、1000形をベース車両として、車体構造の変更や各種機器の見直しを行なった〔。設計にあたって、騒音や振動の少ない「環境にやさしい車両」〔、快適に乗車できる「お客さまにやさしい車両」〔、旅客の案内や安全確保に専念できるように付随的な作業を自動化した「乗務員・駅員にやさしい車両」〔、熟練を要する機器の排除や機器のモニター監視などを可能にした「保守にやさしい車両」〔、といったテーマを掲げた車両として登場したのが2000形である。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「小田急2000形電車」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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