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小田急2200形電車(おだきゅう2200がたでんしゃ)は、小田急電鉄(小田急)がかつて保有していた通勤車両である。小田急の一般営業車両としては初めてカルダン駆動方式を採用した電車で、いわゆる「高性能電車」の第一世代とされ、本形式で採用された技術は、その後の小田急の車両における基礎的なものと位置づけられている〔。 本項では以下、ほぼ同様の車体で駆動方式が一部変更され、当初4両固定編成で導入された小田急2220形電車についても記述し、2200形・2220形の2形式をまとめた呼称としては「本形式群」、2300形・2320形も含めた4形式をまとめた呼称としては「ABFM車」〔"ABFM"とは、三菱電機製の直流電車用自動加速形・弱め界磁付き多段制御装置の形式名で、Aは「自動加速(Automatic acceleration)」、Bは「低電圧制御(Battery voltage)」、Fは「弱め界磁付(Field tupper)」、Mは「多段進段(Multiple notch)」。本来はウェスティングハウス・エレクトリック社系の単位スイッチ式制御器に与えられた型番であるが、三菱電機製の場合、後には電動カム軸制御器もこの名で呼ばれるようになった。〕を用いる。また、2400形は「HE車」、2600形は「NHE車」と表記する。 == 概要 == 1950年以降、日本国有鉄道(国鉄)をはじめとする各鉄道事業者では車体および台車の軽量化と、駆動方式の変更と主電動機(モーター)の小型化を軸とする高性能車の開発を進めていた〔。小田急においても例外ではなく、1951年2月には直角カルダン駆動方式・試験台車を装備した東芝の試験車両1048号車を使用して走行試験を行った〔ほか、1953年2月には日本鉄道技術協会 (JREA) の高速運転に関する研究に協力する形で、試験台車を装備した国鉄モハ40030・モハ40044・モハ70043を使用して走行試験が行われた〔。また、1953年には試験的に車体と台車の軽量化を採用した2100形が登場していた。 これらの試験結果や運用実績を踏まえて、小田急では初となる軽量高性能車として1954年7月に導入されたのが2200形である。2200形は前面非貫通型で2両固定編成であったが、1958年の増備車両では前面貫通型の4両固定編成となり、形式も2220形に変更された。さらに、1959年には前面貫通型の2両固定編成が2200形として増備された。 その後、HE車の増備が進むにつれて、本形式群はHE車の増結車両として使用されることになり、2220形は2両固定編成に改造された。2300形・2320形が通勤車に格下げされた後は、2両固定編成の高性能車として4形式とも共通運用が行われるようになり、搭載制御器にちなみABFM車(またはFM車)と呼称された〔。 1982年8月から淘汰が開始され、1984年に本形式群はすべて廃車となった。廃車後は富士急行へ8両・新潟交通へ2両が譲渡されたが、いずれも既に廃車となっている。そのほか、8両分の台車が伊予鉄道に売却された。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「小田急2200形電車」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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