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小笠原方言[おがさわらほうげん]
小笠原方言(おがさわらほうげん)は、小笠原群島で話されている日本語の方言。英語とのクレオール言語という観点からは小笠原語(Bonin Engulish)と呼ばれる場合も存在する。〔『ニューエクスプレス・スペシャル 日本語の隣人たちⅡ』(白水社・2013年1月)ISBN 9784560086162〕
== 概説 == 小笠原へは、日本人移民に先立って、欧米人や太平洋諸島先住民族(ポリネシア人・ミクロネシア人)から構成される欧米系島民が移民していた。彼らは英語とポリネシア諸語(主にハワイ語)、またそれらが混合したピジン言語をコミュニケーションに使っていた。なお、ミクロネシア諸語の影響は現在の小笠原方言にはほとんど残っていない。その後、日本人も移民してきたが、八丈島出身者が多かったため、小笠原方言の成立には八丈方言が強く影響を与えた。 欧米系島民は、小笠原が日本領となってからは、日本に帰化し日本語を学習したが、太平洋戦争後の米軍占領下では英語教育を受けた(ラドフォード提督初等学校)。そのため、彼らの子孫の話す日本語は、英単語やフレーズが英語の発音のまま使われる、挨拶に通常の日本語が使われず独自の形式があるなど、一種のクレオール言語になっている。なお、英単語の発音は18世紀にニューイングランドで話されていた訛りが受け継がれている〔。 一方日本系島民は、太平洋戦争末期から1968年の本土復帰まで、欧米系島民に嫁いだ女性を除いて本土への疎開を強いられていた。その間、日本語標準語や疎開先の方言の影響を受けた可能性があるが、この期間内の方言資料はほとんどない。返還後は急激に標準語化が進み、現在の島民の言葉はほぼ標準語となっている。
抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「小笠原方言」の詳細全文を読む
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