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小笠原流(おがさわらりゅう)は、武家故実(弓馬故実)、弓術、馬術、礼法の流派。また兵法、煎茶道、茶道にも小笠原流を名乗るものがある。礼儀作法の流派として知名度の高い流派であるが、本来的には弓術・馬術・礼法・軍陣故実などの武家社会の故実(武家故実)全般の流派である。 原型となったのは小笠原氏家伝の故実であり、室町時代中期以降、小笠原氏が武家社会における故実の指導的存在となったことから、同家の故実が武家に重んじられた。 「小笠原流」と呼称されるものは歴史上いくつか存在し、それぞれ内容、伝えた家系が異なる場合があるので区別が必要である〔特に現存の関係団体の中には、自系統の来歴のみを記し、別系統について触れないものもある。〕。また、小笠原流の歴史に関しては後世の創作や仮託が広く流布しているため、史実との峻別も必要である。大別すると以下の7種に分類できる。 #室町幕府奉公衆京都小笠原氏による武家故実、弓術、馬術、諸礼法の流派。 #江戸時代初期の水島卜也の系統による故実礼法。民間はじめ武家社会にも広く普及した。 #江戸幕府旗本小笠原氏によるもの。弓馬術礼法小笠原流(小笠原教場)として現在まで継承している。 #兵法の一流派。室町時代の京都小笠原氏一族とされる小笠原宮内大輔氏隆が祖。 #煎茶道の一流派。小笠原流煎茶道。 #茶道の一流派。小笠原家茶道古流。 本稿では1~4を中心に記述する。なお、各家系の詳細は小笠原氏、赤沢氏 参照の事。 1.2.については#歴史参照。3.4.は#概要参照。 == 概要 == 現存の各団体の概要と来歴は以下の通り。 小笠原流の歴史として流布しているものとしては、本朝武芸小伝などの江戸時代以来の書籍や、寛政重修諸家譜等の家譜、また弓道家による書籍などである。資料間で相違する内容も多いが、以下一般的な小笠原流弓馬術礼法の伝承を主体にとして記述する。なお、これらはあくまで流派の伝承であり、歴史的裏付けがあるとは限らない。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「小笠原流」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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