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小聖水式 : ウィキペディア日本語版
聖水式[せいすいしき]

聖水式(せいすいしき、〔〕〔〕, 〔〕, 〔The Winter Pascha, Chapter 34: The Great Blessing of Water | Antiochian Orthodox Christian Archdiocese 〕 もしくは 〔The Order for the Lesser Sanctification of the Water; Greek Orthodox Archdiocese of America 〕)は、正教会で行われる、水を成聖して聖水とする奉神礼
神現祭(「主の洗礼祭」とも〔主の洗礼祭のイコン - 大阪ハリストス正教会 内のページ 〕 - 1月6日1月19日〔旧暦(ユリウス暦)を使用する正教会(エルサレム総主教庁アトス山ロシア正教会セルビア正教会グルジア正教会、ギリシャ旧暦派等)では、ユリウス暦の1月6日がグレゴリオ暦の1月19日に当たるため、グレゴリオ暦上の1月19日に神現祭を祝う。新暦(修正ユリウス暦)を使用する正教会(コンスタンディヌーポリ総主教庁ギリシャ正教会ブルガリア正教会ルーマニア正教会等)においては、修正ユリウス暦とグレゴリオ暦は2800年までは同じであるため、21世紀現在はグレゴリオ暦上の1月6日に神現祭を祝う。〕)にのみその一環として行われる大聖水式(だいせいすいしき)と、日常的に適宜行われる小聖水式(しょうせいすいしき)がある〔Saint Nicholas Greek Orthodox Church in Virginia Beach, Virginia 〕。
== 大聖水式 ==

=== 概要・意義 ===

大聖水式(だいせいすいしき、〔〔=「大聖水式」、=「神現祭の大聖水式」〕, 〔, 〔 もしくは 〔SERVICE OF THE GREAT BLESSING OF THE WATERS 〕)は、神現祭前日と神現祭当日の聖体礼儀に引き続いて行われる聖水式。ふつう街の教会では、前日と当日のうち、信者が参祷し易い日を選んで一回、大聖水式を執行する〔。
大聖水式では、祈祷書に従い奉神礼(礼拝)が執行される。十字架で十字形が描かれ、十字架が水に入れられ出され、水が成聖される〔1月6日/19日 主神我が救世主イイススハリストスの神現祭 (祭日経) 〕。
大聖水式が行われる日として定められている神現祭は、イイスス・ハリストス(イエス・キリスト)洗礼を受けたことと、その時に起きたことを記憶している〔〔我らの主イイスス・ハリストスの洗礼(神現)祭 - 日本正教会公式サイト 内のページ 〕。ハリストスが洗礼を受けたのは、自分が水によって清められるためのものではなく、水の方を聖にするものであったと正教会では理解される〔。水はあらゆる物質に含まれるため、水の成聖・聖水はすなわち、この世が成聖されることと〔かたち-その他の慣習:日本正教会 The Orthodox Church in Japan 〕、全人類と全人類の救いを意味している。聖水式は、「ハリストスによる水の成聖」を「やり直す」ものではなく、「拡張して現臨させる」ものであると正教会では捉えられている〔。
大聖水式では、聖堂〔前橋ハリストス正教会: 聖水式 〕もしくは屋外で専用の容器に入れられた水が成聖されるほか、川や湖でその水が成聖される場合もある。大聖水式に成聖された聖水は教会に保管され、各種の成聖に使われたり、信徒に振り掛けられたりする。一部は信徒によって家に持ち帰られ、様々な機会に飲用される〔。
祈祷書に定められた奉神礼(後述)の他に、大聖水式に合わせて行われる地域ごとの習慣がある。後者は聖書や祈祷書に由来するものではなく、また全ての地域で行われているものとは限らない(後述)〔聖水の儀式: The Voice of Russia 〕。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
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