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小鉤 : ウィキペディア日本語版
小鉤[こはぜ]
小鉤(こはぜ)
#に縫い付けられた爪型の小さな留め具。
#建築用語で、金属板を用いた屋根葺きにおける板留め部分。
#始祖鳥の小羽枝に生じる小突起。
ここでは、1. について説明する。
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小鉤(こはぜ、〔こはぜ【小鉤】 - 和英辞書 - goo辞書(プログレッシブ英和中辞典)〕)は、に縫い付けられた爪型の小さな留め具。国字とも表記される〔こはぜ【小鉤/鞐】の意味 - goo辞書(デジタル大辞泉)〕。
足袋地下足袋を含む)、手甲脚絆などの衣服類においては、着用時に、もう一方の布にある掛け糸(受け糸)に引っ掛けて、固定する。その他、袋類や書物の帙にも用いられる。
== 概要と歴史 ==
ルーツは江戸時代元禄)頃といわれ、鶴・水牛・鹿の骨や角が多く用いられたという〔「服装大百科事典」 文化服装学院出版局、p.343 ''鞐''〕。当時の財布の留め金をヒントに、まず小鉤脚絆(江戸脚絆)〔こはぜきゃはん【小鉤脚絆】の意味 - goo辞書(デジタル大辞泉)〕が開発された。その後、足袋にも応用された。明治頃までの小鉤の素材は金や象牙、鯨の骨などが主流だったが、現在ではほぼ真鍮などの金属製になった〔こはぜ - TABIの博物館〕。
当初は、小鉤を装置する部分の布をタツといったが、その後、タツはコウの一部となった〔「日本社会民俗辞典 第2巻」 誠文堂新光社、1954年、p.899-900 ''足袋''〕
幕末の幕府雇員の服装や、明治4年太政官布告によって制定された陸軍将校服に用いられたボタンの製作に携わったのは、錺師(かざりし)や足袋の小鉤製造から転じた者たちであったともいわれる〔学生服 - セルロイドサロン〕。
小鉤がブリキ製になったのは明治16年頃から、真鍮製になったのは明治20年から、という説がある〔「日本民俗大辞典 下」 吉川弘文館、2000年、p.60 ''足袋''〕。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
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