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小阪城(こさかじょう)とは、大阪府東大阪市小阪にある小さな城郭風建造物。城と名が付くが、理髪店を営む家主が廃材を用いて自力で建てた、自宅と店舗を兼ねた歴史的な背景の無い城郭風建築物である〔【小阪城】屋根の上 苦しゅうない (朝日新聞大阪版夕刊 ますます勝手に関西遺産 2011年3月2日配信)〕。 == 概要 == 自宅兼店舗であるとはいえ、櫓が並び五層の天守閣を持ち、小阪町内では目立つ城である〔。外見ばかりではなく城内にはだまし絵の技法を駆使した大広間、十万坪の大庭園の他、金紙を部屋一面に貼り付けた黄金の茶室を備えた実にユニークな城である〔。 城主によれば、初めから城を作るつもりは無く、約30年前にガラクタを収めるための物置を城の櫓の形にしたのが発端であるという。その後、櫓型の物置を次々と作っていくうちに城郭になってしまったので、最後に大屋根に三層天守閣を造ったが、小さ過ぎるので改めて五層天守閣にした〔。そして城であるからには家の中も書院造りにしてしまったとのこと。廃材やトタン板などを利用したすべて手作りの城であり、二番目にお金がかかったのが天守閣建設に要したトタン板代で、総工費は5万円という〔。最もお金がかかったのが書院の間に飾ってあるお椀。金箔が張られていて10万円。あつらえて作ったものである。当初、金色の色紙を張って作ったものの、お湯を入れるとすぐに剥がれたため、やむなくあつらえたもの。 城主自身は理容師だが、学生時代から日本建築が好きで 自力で城を建てるのが夢だった。先祖である近江国の磯野氏は近江源氏京極氏からの分家で、近い先祖は四国讃岐丸亀藩京極家の重臣だったが〔、幕末の廃藩置県で本家筋は京極家に従って東京へ転居し、分家筋は貧困を余儀なくされた。貧困から生まれた城がこの小阪城であるという。 又、この城は秘密のケンミンSHOWで紹介され、世界ケンミン遺産に認定された。 又他に吉本新喜劇の映画シネマワイズ新喜劇にて、たこ焼き刑事こと島木譲二を誘拐した凶悪犯罪者グループが、辻本茂雄扮する大阪府警の刑事から小阪城へ逃げこんだという設定で撮影がなされた。この際に、追って小阪城に入る刑事達とともに、城の真下の理髪店の主人が出演して客に髪を切る殿様姿で登場している。その後、刑事達や犯罪者グループは、その状況に驚き「つかまするした」や「失礼しまた」と挨拶した。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「小阪城」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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