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少女革命ウテナの登場人物 : ウィキペディア日本語版
少女革命ウテナの登場人物[しょうじょかくめいうてなのとうじょうじんぶつ]

少女革命ウテナの登場人物(しょうじょかくめいウテナのとうじょうじんぶつ)とは、漫画テレビアニメ少女革命ウテナ』に登場する人物の紹介である。
デュエリスト達の名前には植物と関係のある文字・単語が入っている。
生徒会執行部のメンバーは、気高さを持つ者として「世界の果て」から選ばれたデュエリスト。合い言葉は「卵の殻を破らねば、雛鳥は生まれずに死んでいく。雛は我らだ、卵は世界だ。世界の殻を破らねば、我らは生まれずに死んでいく。世界の殻を破壊せよ、世界を革命するために」。ヘッセの「デーミアン」がモチーフになっているものと思われる。
== 初期決闘関係者 ==
; 天上ウテナ(てんじょう ウテナ)
: 川上とも子
: 本作の主人公。鳳学園中等部二年(TV版がベースのゲーム版では後述の劇場版同様に転校生とされている)。幼い頃に両親と死別した際に白馬に乗った「王子様」に救われ、彼に憧れるあまり自身も王子様になろうとする男装の少女。一人称は、「僕」。中等部では主に女子生徒達の人気の的。「王子様のように気高くかっこよく」生きることを信条としており、スポーツ万能で正義感が強い。幼い頃出会った王子様にもう一度会いたいと願っている。親友・若葉の恋心を踏みにじった西園寺莢一の言動を非難したことを機にデュエリスト達の決闘ゲームに巻き込まれていく。決闘の際に胸に挿す薔薇の色は白(第12話はピンク)。武器はディオスの剣(第1話の西園寺との決闘では竹刀、第12話の冬芽との決闘では樹璃から手渡された剣を使用。第20話での若葉との決闘では剣を抜かずに闘った)。鳳学園の女子の制服ではなく黒い学ランに赤いスパッツという出で立ち(一度冬芽に負けた後は女子の制服を着用した)。漫画版では当初ピンクの学ランを着ていたが、冬芽との決闘で切り裂かれ、それ以降はアニメ版と同じ黒い学ランを着用するようになる。劇場版では最初は白い学ランに白い帽子を被っているが、後にTV版の衣装に良く似た白い学ランに白いスパッツという出で立ちになる。
: 後に同じデュエリストとして戦う事になる西園寺莢一、桐生冬芽とは幼い頃に会った事があるが、本人は覚えていない。
: 実は王子様(ディオス)に会った時に「百万本の剣」で貫かれたアンシーの姿を見せられており、その際に「薔薇の刻印」の指輪を授けられていた。その際、ウテナの本当の目的は「王子様との再会」ではなく「アンシーを助け出すこと」だったことが明かされる。後に暁生とアンシーがただならぬ関係にあることを知ってもアンシーを助けるという意志は揺るがず、最終回では「女の子だから王子様になれない」という事実を突きつけられるも薔薇の門=本当のアンシーが閉じこもっていた「棺」を開く事に成功し、アンシーを助ける事は出来なかったが代わりに彼女の意識革命に成功した。しかしその代償としてウテナはアンシーの身代わりとなり(アンシーと離れ離れになった直後に「百万本の剣」が彼女に迫る描写がある)、鳳学園という世界から消え、アンシーと暁生を除く他の人々から実質忘れられてしまった。
: 漫画版では「物語の中核から外されている主人公は漫画には向かない」というさいとうの意向から、早期に「世界の果て」の情報を知ることになり、中盤では生徒会に出入りしている。最後は暁生との決闘で相打ちになるも新たな光のディオスとなり、暁生(闇のディオス)と一つになり彼と共に消滅。彼女の存在はアンシーと冬芽を除く全ての人々から忘れ去られた(TV版では言われれば思い出す為完全には忘れられていないが、漫画版では話題にも上がらない)。
: 名前の「ウテナ」は、花の(がく)のことを指す。ピンク色の髪に水色の瞳(漫画版では最初は金髪だった)。TV版では長いストレートヘア。劇場版では、白と黒の学ランを着、ロングヘアを男子の様なショートカットに編みこんでいる。デュエリストの衣装に変身すると、靴のデザインは変化し、ズボンもスパッツになり、衣装の白と黒の基色には赤のさし色が入り、頭髪にはウェーブがかったロングヘアが露になる。
: 劇場版では他校からの転校生、冬芽とは幼馴染という設定になっており、「王子様になりたい」と願うのではなく、「王子様」を失った傷心を抱えながらも志高く生きようとする少女として登場する。また、冬芽に好意を持っている事が明確になっている。物語の終盤でアンシーを連れて“外の世界”へ出ようとした際に巨大な洗車機に取り込まれて車に変身し、アンシーを乗せて“外の世界”へと旅立った(ラストで元の姿に戻ったが、車の一部は残っていた)。
: プロフィール
:
* 年齡:14歳
:
* 誕生日:12月29日
:
* 星座:やぎ座
:
* 血液型:B型
:
* 身長:164cm
:
* 体重:46kg
:
* 趣味:スポーツならなんでも、バラのティーカップ集め、男装
:
* 得意なこと:おんぶ、意外なことに料理
:
* 苦手なこと:納豆とねばねばした男の子
; 姫宮アンシー(ひめみや アンシー)
: 声:渕崎ゆり子
: 決闘勝者に「世界を革命する力」を授ける「薔薇の花嫁」として、デュエリストたちに争われる少女。中等部二年。日々温室のバラ園(鳥かごをイメージした形をしている)の世話をし、独自の人付き合いが無いなど所有者(エンゲージした決闘勝者)に従属して主体性を感じさせない存在だが、ウテナとの関わりによってのちに精神的な変化が見られるようになる。チュチュというペットを飼っているなど自然や動物をこよなく愛しているが、筆箱の中に蝸牛、引き出しにマングースを飼うなど変わった一面が時折見られる。ウテナとエンゲージしてからはウテナのルームメイトになる。丸い眼鏡を掛けているのが特徴。口癖は「どぅも、どぅも」。
: 黒薔薇会編で、理事長代行・鳳暁生の妹であることが明かされる。更に物語後半では暁生の過去の姿であるディオス(王子様)の妹であったことが判明する。かつて人々の願いを叶えすぎて疲弊し傷ついたディオスを封印したが、その代償として彼女は「魔女」と見なされ、ディオスに救ってもらうはずだった「お姫様」達の家族によって無数の剣で刺し貫かれ、以降人々の憎しみから成る「憎悪に光る百万本の剣」を受け止め続ける事になった。
: 物語終盤では徐々に「魔女」としての一面が現れ始め、実兄である暁生と肉体関係を持っていたことが発覚する。そのことを知ってもなお自分を友達として信用してくれたウテナの姿を見て少しずつ心境が変わり始めるが、暁生とウテナの決闘の際にウテナを裏切ったととれる行動に出た。だがその後、傷つきながらも薔薇の門=自分が閉じこもっていた「棺」を開いて自分を助けようとしているウテナの姿を目の当たりにし、結果的に彼女によって意識革命を起こされる。最後は未だ決闘に固執する暁生を見限り、消えたウテナを探すためにチュチュと共に学園を去った。
: 兄であるディオス(かつての暁生)の「理想」=「ディオスの剣」を心に封印している。この剣はエンゲージした者のみがアンシーの心から取り出すことができる(作中の映像ではアンシーの胸から生えてくる剣をエンゲージしたデュエリストが引き抜いている)。
:「抑圧された自我」の象徴であり、この「自我の解放」すなわちアンシーの「(精神的)革命」が本作のテーマである。
: 名前の「アンシー」はギリシャ語で「花ひらく」の意。紫色の髪に緑色の瞳・褐色の肌という容貌で、額にビンディーのような赤い印がある。実は非常に長い髪の持ち主で、本来の髪は長いウェーブヘア。
: 漫画版では人間ではないことを示唆している(劇場版のコミカライズでは2桁では済まない年月を生きてきたことを思わせる発言をしている)。物語の最後でウテナが暁生と共に消滅した後、性格が明るくなり、ウテナのように男装するようになる。また人々がウテナのことを忘れてしまっても冬芽と共にウテナのことを覚えていた。最後はアニメ版同様消えたウテナを探すために学園から旅立つ。
: 劇場版では眼鏡を掛けておらず、髪も長いストレートヘアで、TV版のウテナと似たキャラクターデザインとなった。また、TV版とは異なり、ウテナと対照的ながら対等な友人関係や行動力を見せる(テレビ版ではウテナを「ウテナ様」と呼び敬語で話していたが、劇場版ではウテナを呼び捨てにしており話し方も普通になっている)。兄の暁生を「私の王子様」として慕っており、彼が自分を密かに抱いても「王子様だから好きにしていい」とまで言い切るほどだったが、その想いが結果的に暁生を自殺に追いやる事になってしまう。それ以来、アンシーは暁生の幻影に支配され続けてきた。物語終盤でウテナが姿を変えた車に乗って“外の世界”への脱出を試みた際、遂に兄の幻影を振り切ることに成功し、最後はウテナと共に“外の世界”へと旅立っていった。
: プロフィール
:
* 年齡:14歳
:
* 誕生日:2月29日
:
* 星座:うお座
:
* 血液型:AB型
:
* 身長:157cm
:
* 体重:41kg
:
* 趣味:トランプ、動物をかわいがること
:
* 得意なこと:動物と話せる
:
* 苦手なこと:勉強、料理、友だちを作ること
; 桐生冬芽(きりゅう とうが)
: 声:子安武人
: 鳳学園の高等部二年で生徒会長。学園一のプレイボーイ。桐生七実の実の兄。西園寺莢一とは幼馴染みで、同じ剣道部に所属している。生徒会メンバーで唯一「世界の果て」と呼ばれる人物と通じ合っており、更にウテナに決闘で勝利したことのある唯一の人物でもある。前髪に朱色のメッシュを入れた赤いストレートの長髪に青紫の瞳。決闘の際に胸に挿す薔薇の色は赤。鳳暁生編での決闘では西園寺をパートナーとし、彼に自分の「心の剣」を抜いてもらいウテナと戦った。挑戦者の時には、西園寺の日本刀と同じ刀掛けに掛ける日本刀を使用。だがウテナを世界の果てから守るための第3戦では、前述の通り西園寺が「心の剣」抜いたが、「剣」は日本刀ではなく騎士剣であった。
: TV版・劇場版で共通して養子であり、劇場版では養父に性的虐待を受けていたと思わせる描写があった。TV版では当初は上昇志向のために周囲の者を利用し、陰謀によって勝利し、花嫁を形式的に尊重する陰謀家で、後に策略により西園寺を学園から追放し、その後妹の七実をディオスの力を見極めるために利用し決闘の舞台に立たせてウテナと闘わせる等、「本当に友達がいると思ってるやつは、バカだよ」とまで言い放つ他人は自分の目的のために利用するものとしか思っていない、徹底した利己主義者。更にはウテナに対して「幼い頃会った王子様は冬芽ではないか」と疑念を抱かせるような行動をとってウテナの動揺を誘った上で彼女との決闘に勝利し、アンシーを手に入れた。
その後の二回目のウテナとの決闘ではアンシーの「祝福」を受けたディオスの剣の力でウテナを苦戦させるが、アンシーの心境の変化によって剣の力が失われた事で形勢が逆転し敗北。この後、敗北のショックからしばらくの間部屋に閉じこもり学園に出てこなくなった(その間は妹の七実が生徒会長の代行をしていた)。
: 子供の頃、西園寺と共に「棺の中の少女」に出会った経験があり、その経験が「永遠」を求める原点となっていた。実はこの「棺の中の少女」は幼い頃のウテナだったのだが、冬芽はその事実に長い間気付かず、ウテナが「棺の中の少女」だったことを知ったのは物語が終盤に入ってからだった。なおこの経験の影響かどうかは分からないが、後にウテナに好意を抱くが、そのとき初めて自分が本気で他人を愛したことなどなく、「プレイボーイの生徒会長桐生冬芽」としてのマニュアル化された恋愛しか知らず、ウテナへの恋慕の情こそが自身の初恋であると思い知らされる。
: 鳳暁生編では暁生とウテナが恋愛関係にあることを知り、暁生に嫉妬心を抱くようになる。後に幼い頃に出会った「棺の中の少女」がウテナだったことを知ったことで自分が永遠を求める原点に気付き、「ウテナを棺から出す」ために彼女に三度目の決闘を申し込んだが、結局ウテナを止める事は出来なかった。
: 漫画版では策略家としての面は薄れており、TV版でも時折描かれていたウテナへの好意をこちらではより明確に描写されている。ウテナに対して西園寺との決闘に割り込んで怪我をしたり、「君が探している王子様は俺だよ」とプレイボーイ的な行動のほうが際立っている。ウテナとの二度目の決闘に敗れた後は約束を果たし生徒会長の職を下りた(後任は漫画中では明らかにされていない)。ウテナが消えた後人々の記憶からウテナのことが消えてしまってもアンシー同様ウテナのことを覚えていた。
: 劇場版ではウテナとは幼馴染だったという設定になっている。裏表がありつつも高い志をもつ人物として描かれ、草時や瑠果、そしてディオスの役割も兼任している。実は「死んだ王子様」と呼ばれる既にこの世から去った存在であり、幼い頃溺れている子供(幼い樹璃)を助けようとしてウテナの目の前で死んだことが物語後半で明かされる。彼が亡き者であることは、ウテナと樹璃との決闘の場面にて幹が冬芽が隣に居るにもかかわらず冬芽の存在を知らないことを示唆する台詞を口にする場面で暗示されている。物語後半で、アニメ版をイメージした告白室(下降するエレベーター)にてウテナが冬芽は既に亡き者であることを思い出したと同時に、ガラス越しにウテナに別れのキスをして姿を消した。
: 漫画版の「アドゥレセンス黙示録」ではウテナを「外の世界」へ脱出させるために自分が「死んだ王子様」であること・亡き者である自分の記憶を忘れれば「外の世界」に出られる事を告げて消滅。彼の記憶はウテナの中から忘れ去られた。
: 妹の桐生七実が、冬芽の小さいころの写真がないことと、両親と七実の血液型がB型なのに対し、冬芽だけがA型であることから、七実と冬芽に血の繋がりは無いのではないのかと苦悩するが、七実が赤ん坊の時に同じ両親の下から兄妹揃って桐生家に来ただけであり、血は繋がっている。
: 彼の決闘に当てられた名前は、1回目が「信念(conviction)」、2回目が「自分(soi)」、3回目が「選択(choix)」。
: 当初の予定では「太陽を盗んだ男」の「山下満州男警部」をイメージしていた。
: プロフィール
:
* 誕生日:6月4日
:
* 星座:双子座
:
* 血液型:A型
; 西園寺莢一(さいおんじ きょういち)
: 声:草尾毅
: 鳳学園高等部二年で生徒会副会長にして剣道部の主将。ウテナの前の「薔薇の花嫁」の所有者。冬芽とは幼馴染で、同じ剣道部に所属している。硬派として女子に非常にもてるが、間抜けな実態を知る友人からは影で馬鹿にされがち。樹璃曰く「生徒会のピエロ」、御影曰く「道化」。不器用で単純、粗暴な性格で、女性に対しても純情と横暴の交錯するさまがアンシーや若葉との関係によって描写されている。名前の「莢」は豆のさやなどのこと。ウェーブがかかった緑の長髪に薄紫色の瞳。決闘の際に胸に挿す薔薇の色は薄緑(劇場版では赤)。武器は日本刀。
: 第9話でアンシーを連れ出した上勝手に決闘広場に入ろうとするという事件を起こし、その際アンシーを救出したウテナに背中から斬りかかり、彼女を庇った冬芽に怪我を負わせる。この一件の後、冬芽の策略によって退学処分となるが、行く当て、金、友人全てなく、面識はなく自覚もないとは言えかつて傷つけた若葉の下に一時居候をさせてもらう。その後は彼女と良い仲になったが、御影の策略により破局。御影が若葉を黒薔薇のデュエリストにする際に取引し、居候のお礼に若葉に渡す予定だった手作りの髪飾りを御影と交換することで復学することとなる。物語終盤で幹同様決闘に不信感を抱くようになり、決闘から手を引く決意をした。彼の行動の根幹には、幼い日に冬芽と共に遭遇した「棺の中の少女」の影響がある事は初期の内に明かされるが、この時点で視聴者の誰もが理解した「棺の中の少女=ウテナ」と言う事実を西園寺が知るのは物語の終盤である。
: 冬芽とは旧知の間柄であり親友であると同時にライバルとしても意識していたが、次第に彼の表裏が激しい人間性を信頼しきれなくなり、現に幾度も彼の謀略によって貶められ関係が悪化したが、そういった徹底した利己主義こそが彼の強さである事を知る冬芽の数少ない理解者であり、後半以降は歪ながらもお互いに歩み寄り関係を修復しようとする姿勢が見られ、物語終盤では冬芽の心境の変化もありかつての少年時代の信頼関係を取り戻しているようであった。
: 彼の決闘に当てられた名前は、1回目が「友情(amitie)」、2回目が「選択(choix)」、3回目が「関係(relation)」。
: 漫画版では謹慎処分に留まり退学は免れた。アンシーに付くチュチュを邪魔者扱いする(チュチュにちょっかいを出す緑のカエルは彼を暗示している)。
: 劇場版では劇中最初に登場したアンシーの所有者であり、彼女への暴力からウテナは怒りを爆発させ、決闘ゲームの意味も解らないまま決闘を行う。終盤でジープに乗って樹璃や幹と共に“外の世界”へ出ようとするウテナとアンシーを助け、別れ際にアンシーに「外で会えたら今度は堂々と口説き落としてみせる」と言い残した。
: プロフィール
:
* 誕生日:8月25日
:
* 星座:乙女座
:
* 血液型:O型
; 有栖川樹璃(ありすがわ じゅり)
: 声:三石琴乃
: 生徒会メンバーでフェンシング部長(代行)。高等部一年。高級ブランドのモデルに抜擢されるほどの美貌を持つ男装の麗人であり、彼女に逆らえば教師すら学園にいられなくなる等の噂も流れる誰もが恐れる不良としての一面も持ち合わせている。しかしその美貌と男性的かつ凛然とした佇まいで学園内での女子人気はあの冬芽にも匹敵するほど。幼馴染であり親友の高槻枝織を長年に渡り密かに意識し、彼女の写真をペンダントに入れている。枝織に本心を伝える事、あるいは枝織と結ばれる事は樹璃にとって奇跡に等しき所業であり、奇跡の力を願いつつも否定する葛藤の中で決闘ゲームに参加している。後述の瑠果の献身により枝織への偏執めいた恋慕の情から解放されるが、後に彼女へのその想いは未だ自分の中に根強く残っていることをウテナに告白する。ただ、同時にそれに関した事を冗談の種にしてみたりと、自分を客観視できるようになった節も見られる。オレンジ色の縦ロールの髪に青い瞳。決闘の際に胸に挿す薔薇の色はオレンジ。武器はフェンシングのエペ。鳳暁生編での決闘では瑠果に自身の「心の剣」を抜いてもらいウテナと闘った。
: TV版では二度ウテナと決闘するが、初戦は自分の攻撃によって弾き飛ばしたウテナの剣が落下して自分の薔薇を貫くと言う不運で負け、二度目の戦いではウテナの剣がペンダントを弾き飛ばして壊してしまったことへのショックにより自ら決闘を放棄し、胸の薔薇を捨てたことで結果二度とも敗北した。但し剣の実力で敗北した事はない。また、他のデュエリスト達が薔薇を散らされて負けているのに対し、前述の通り彼女は唯一負けたときに薔薇を散らされていない。
: 彼女の決闘に当てられた名前は、1回目が「恋愛(amour)」、2回目が「選択(choix)」。
: 漫画版では七実の役割を兼任。冬芽に好意を持ち、彼を巡るウテナへのライバル心から決闘を挑むが、TV版とは違い実力で敗れる。実は冬芽は瑠果の代用で好意を抱いていたことが後々分かる。瑠果が命を失ったようなことを聞いても、その話を信じず瑠果を想い続けた。
: 劇場版では枝織に唆される形でウテナと決闘するが、TV版での決闘のクライマックスを思わせる"王子様"の幻影を伴ったウテナに薔薇を散らされて敗れる。なお劇場版でもペンダントは携行しているが、こちらでは枝織の写真が入っているかは明らかにはなっていない。また枝織との関係もTV版とは大きく異なっており、劇場版では束縛と服従を強要する枝織を振り払いたがっている。過去に冬芽との接点がある為に冬芽の事を知っているが、彼女自身の台詞から本来なら冬芽が既に会うことの叶わない人物である事が伺える。終盤で西園寺や幹と共にジープに乗って現れ、“外の世界”へ出ようとするウテナとアンシーを助けた。
: プロフィール
:
* 年齡:16歳
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* 誕生日:12月1日
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* 星座:射手座
:
* 血液型:A型
:
* 身長:167cm
:
* ニックネーム:美しき雌豹
:
* 特技:フェンシング、モデル歴あり
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* 好きなもの:ユリの花、ブラント品
:
* 信条:美しい生活、美しい身なり、美しい生き方
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* 弱点:秘密多し
; 薫幹(かおる みき)
: 声:久川綾
: 生徒会の役員で、13歳にして大学生のカリキュラムを受ける秀才の少年。中等部一年。フェンシング部に在籍する優秀な選手で優れたピアノ演奏者でもある。中性的で整った外見をしており素直で人当たりの良い性格から、上級生のファンも多い。幼き過ぎし日に、双子の妹の梢とピアノ連弾をしていた庭の思い出を「輝くもの」と形容。「輝くもの」を取り戻すべく「薔薇の花嫁」としてのアンシーを求め、同時に彼女を一人の女性としても愛する。生徒会室での会話のシーンでは、時折ストップウォッチで時間を計っている。何をどんな理由で計っているのかは不明。登場人物に理由を問われたり、不思議がられる事もある(この計測時間は直前に言葉を発した時間と一致する。要は一種の楽屋オチである)。青い髪に青い瞳。決闘の際に胸に挿す薔薇の色は青。鳳暁生編では梢を「花嫁」とし、彼女に自身の「心の剣」を抜いてもらいウテナと戦った。物語終盤で決闘に不信感を抱くようになり、決闘から手を引く事を決意。その後生徒会の集まりで決闘制度を取りやめようと宣言する。
: 身勝手な大人を嫌悪しており、世界の果てから「君たちのために天上ウテナを倒せ」という手紙が来たときは「『君たちのために』と言う大人は信用できないもの」と嘆いた。鳳暁生編で、身辺の大人たちの行為に困惑させられ、スポーツカーに乗ったときに、梢から「周りが汚れていたら、自分も汚れて欲しいものを手に入れるしかない」と説かれ、自分の運転するスポーツカーに乗ったアンシーの姿を夢想、アンシーを自らのものにするために梢と共に決闘に挑む。
: 彼の決闘に当てられた名前は、1回目が「理性(raison)」、2回目が「誘惑(tentation)」。
: 漫画版と小説版ではアンシーではなく、ウテナに好意を持っている。小説版では、冬芽との同性愛的描写もあった。
: 劇場版ではTV版同様決闘者ではあったが、ウテナと決闘をすることは無かった。また冬芽のことを知らないらしく、ウテナと樹璃の決闘の最中に樹璃が冬芽の名前を挙げた際、冬芽が傍に居るにもかかわらず「冬芽って誰だ?」と呟いている場面がある(この場面は冬芽が既に亡き者であることを暗示していた)。終盤で西園寺や樹璃と共にジープに乗って現れ、“外の世界”へ出ようとするウテナとアンシーを助けて自分達もいずれは後に続くつもりと伝え、「外の世界で会おう」と言い残し分かれた。設定によると枝織と同じ身長。
: プロフィール
:
* 年齡:13歳
:
* 誕生日:5月28日
:
* 星座:双子座
:
* 血液型:O型
; 桐生七実(きりゅう ななみ)
: 声:白鳥由里
: 冬芽の実妹。13歳で中等部一年。気が強く高飛車、非常にプライドの高い性格でお世辞にも人間が出来ているとは言い難い人物だが、心優しい一面も持っている。所謂極度のブラコンであり絶対的な存在である兄に近づく女は誰であろうと許せず、特にウテナとアンシーを事ある毎に目の敵にするが、その度に酷い災難に遭うというギャグキャラ的な側面も担っている。彼女がメインとなるエピソードでは、物語の本筋とまったく関係のない、シュールかつコメディタッチのものも散見される。
: 冬芽と彼女は幼い頃に同じ両親の元から二人一緒に今の両親に引き取られた養子であり、そのことを知らなかった七実は家族の血液型が合わないことに気づいた際に自分と冬芽は血の繋がりがない兄妹であると勘違いした。
: 実は彼女もデュエリストであり、兄にそそのかされる形でウテナに二度決闘を申し込む。武器は曲刀と隠し持っている短刀の二刀流で兄に仕込まれた剣術の腕は侮れないものがある。鳳暁生編では、冬芽との血縁関係を失い(上記の通りただの思い込み)、自分がかつて「駆除」した茎子のような「悪い虫」の一匹であると自覚、他の「虫」や冬芽を凌駕するために冬芽立会いの下、2度目の決闘をする。決闘の際は冬芽に自身の「心の剣」を抜いてもらい、ウテナと戦った。薄い茶色のウェーブがかかり前髪を編み込んだセミロングの髪に黒目がちな紫色の目をしており、中学一年ながら身長はアンシーよりも高い。決闘の際に胸に挿す薔薇の色は薄い黄色。当初は鳳学園の女子生徒の制服を着用していたが、冬芽がウテナに負けて部屋に閉じこもってからは兄に代わり生徒会をまとめるようになり、決闘のときに着用した黄色い上着に黒いズボンの制服を常に学園内でも着用するようになった。
: 彼女の決闘に当たられた名前は、1回目が「崇拝(adoration)」、2回目が「友情(amitie)」。
: 漫画版では、兄が所有している写真上に登場するが、実際の登場は無い。
: 劇場版では牛の「ナナミ」としての登場のみ(人間としての「桐生七実」は存在していない)。
: プロフィール
:
* 誕生日:8月8日
:
* 星座:獅子座
:
* 血液型:B型
; 鳳暁生(おおとり あきお)
: 声:小杉十郎太(劇場版では及川光博
: 学園の理事長代行にして、アンシーの兄。学園理事長の娘・香苗と婚約し、鳳家の養子となっている(旧姓は姫宮)。理事長が病気で臥せっているため代行を務めている(後にこれは暁生の策略の一環であった事が判明する)。黒薔薇会編で初登場するが、正式に登場したのは25話からである。天に近い星(暁の明星。詳しくは用語を参照)の名前を持つ。
: ディオスの剣を委ねる決闘劇を仕組んだ「世界の果て」の正体であり、ディオス(王子様)の現在の姿である。いつからデュエリスト達が鳳学園に集まるように仕向け、学園を実質的に支配していたのかは不明。また決闘劇だけでなく、物語中盤の黒薔薇会による決闘を仕組んだ黒幕でもある。当初は自分の後継者を望んでいたが、物語の後半で西園寺とウテナの二度目の決闘を観戦していた際に決闘の途中でディオスの剣が消失し、直後アンシーがウテナの体からディオスの剣を取り出すところを目撃。その後計画を変更して「王子様」に近い力を持つデュエリストの剣を用いて王子様の力を復活させようと企み、そのために自らウテナに近付き、彼女と恋愛関係に発展するという行動に出る。年齢に関しては不明な点が多く、若き日の自ら=ディオスとしてウテナと出会った数年前、数十年前に現在と変わらぬ容姿で御影や時子と会っているなど矛盾がある。
: 最終的にウテナからディオスの剣を奪うことには成功したものの、薔薇の門を開こうとするも途中で剣が折れたため、目的を果たす事は出来なかった。それでもなお決闘に執着し、新たなルールの下で再び決闘を行おうとしていたが、生徒会のメンバーからはその申し出を断られ〔アンシーが暁生に別れを告げる場面で、暁生の机に生徒会のメンバーに送った手紙と思われる手紙が封を切られていない状態で置かれている描写がある。〕、更にはウテナがアンシーの意識革命を起こした事にも気付いておらず、最終的にアンシーに見限られることとなった。ひなげしの花が好き。ウェーブのかかった長い銀髪(漫画版では黒髪)に緑の瞳、褐色の肌。決闘の際に胸に挿す薔薇の色は薄紫。武器はディオスの剣に似た黒いサーベル。
: 「理想=ディオスの剣」を失った王子様(ディオス)の「成れの果て」であり、「理想」に代わり「野望」を追い求めるディオスの対極的存在となっている。「野望」のためには手段・犠牲をいとわず、鳳親子を始めとした数々の女性を手篭めにして懐柔、従属させるなど異性を篭絡する術に非常に長けており学園で最高の地位と権力を有している。それを象徴するように学園内で最も高い場所に理事長室(プラネタリウムの部屋)を置いている。
: 漫画版では「王子様の成れの果て」という設定は共通しているが、こちらでは「王子様」の体の中に宿っていた二つの意識の片割れである「闇のディオス」という設定になっている。アンシー同様人間ではないことを仄めかしている。かつてもう一つの意識である「光のディオス」と対立、彼を倒して「世界の果て」となった。最後はウテナとの決闘で彼女と相討ちになり、新たな光のディオスとなったウテナと一つになって消滅する。
: 彼の決闘に当てられた名前は「革命(revolution)」。
: 劇場版ではテレビ版・漫画版と違い短髪になっているほか、体つきも痩身。妹であるアンシーに密かに思いを寄せ、彼女を眠らせては密かに抱いていたが、ある時アンシーが自分を「王子様」として見ていたことを知り、それによって外の世界へ出るための「車の鍵」を失くして錯乱し、自殺してしまう。それ以降は冬芽同様「死んだ王子様」として登場し、アンシーを支配し続けていた。物語終盤でウテナとアンシーが「外の世界」へ脱出しようとした際に巨大な車と化した城と共にアンシーの前に立ちはだかり、アンシーを永遠に縛り続けて二人の脱出を阻もうとしたが、彼の幻影は二人に撃破され消滅した。
: 漫画版「アドゥレセンス黙示録」ではウテナとアンシーが「外の世界」へ脱出しようとした際に二人を決闘広場に閉じ込め、無数の薔薇を操ってウテナを生き埋めにしようとし、アンシーの前に幻影となって現れ二人が外の世界へ出るのを阻もうとするが、最後はアンシーの意志によって幻影を撃破され消滅した。
: なお、当初の予定では「ガラスの仮面」の「紫の薔薇の人」をイメージしており、ウテナを影から見守るさわやかなキャラであった。しかし小杉の演技でキャラクターの性格が変更され、ストーリーにすら影響を与えた(暁生編からはそれが顕著である)。これは冬芽を演じていた子安の演技が黒く立っていたために、小杉がそれ以上にキャラを立たせようと黒めの演技をしたことによるもの。
: プロフィール
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* 誕生日:9月15日
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* 星座:乙女座
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* 血液型:A型
; ディオス
: 声:結城比呂
: 決闘の際、どちらか一方の決闘者に舞い降り無敵の力を与える存在。
: その正体は鳳暁生の過去の姿であり、世界のお姫様を救おうとした「王子様」。かつて人々の願いを叶えすぎたために傷つき、妹のアンシーによって封印された。そのため現在では幼いウテナに語ったように無力な存在となってしまった。幼いウテナの元に現れて「薔薇の花嫁」を見せており、その時彼女に「薔薇の刻印」の指輪を贈った。元々彼が持っていたとされる「ディオスの剣」は、実は彼自身の「理想」が形になったもの。
: 漫画版ではかつて「王子様」の体の中に宿っていた二つの意識の片割れである「光のディオス」という設定で登場する。「闇のディオス(後の鳳暁生)」と対立するも彼に敗れ、ディオスの剣に姿を変えてアンシーの中に宿った。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
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