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尺には尺を[しゃくにはしゃくを]
『尺には尺を』(しゃくにはしゃくを、''Measure for Measure'')は、ウィリアム・シェイクスピア作の戯曲。1603年か1604年に書かれたと信じられている。本来は喜劇に分類されていたが、現在ではシェイクスピアの「問題劇」のひとつに分類されることもある。最初の出版は1623年の「ファースト・フォリオ」で、記録に残っているもので最古の上演は1604年である。『尺には尺を』で扱っているものは、慈悲、正義、真実の問題、プライドと屈辱の関係である。「罪によって出世する者があれば、善によって転落する者もある」(第2幕第1場)。 ==材源== 主な材源はジョージ・ウェットストン(George Whetstone)の1578年の2部構成の非常に長いクローゼット・ドラマ『Promos and Cassandra(プロモスとカサンドラ)』である。ウェットストンはジェラルディ・チンティオ(Giraldi Cintio)の『Hecatommithi(百物語)』からストーリーを採っていて、シェイクスピアはそちらも参考にしたようである。 題名は、劇中の台詞にも出てくるが(第5幕第1場)、新約聖書の『マタイによる福音書』7-2への言及と思われる。「あなたが人を裁く同じ方法であなたは裁かれ、あなたが使う尺(measure)であなたは計られる(be measured)だろう」。
抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「尺には尺を」の詳細全文を読む
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