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尾上梅雄 : ウィキペディア日本語版
藤間勘祖 (2世)[にせい ふじま かんそ]

二世 藤間 勘祖(にせい ふじま かんそ、1900年明治33年)10月8日 - 1990年平成2年)12月5日)は、東京都江東区深川出身。本名 藤間秀雄。藤間流宗家の舞踊家。六世藤間勘十郎でもある。勘十郎は二代から五代までは女だったが、六代は男。昔、永代橋に稽古場があった所以から、永代橋=藤間 勘祖のことを呼んでいた。
== 経歴 ==

* 1900年(明治33年)東京深川生まれ。
* 1907年(明治40年)六代目尾上梅幸に入門する。尾上梅雄(おのえ ばいゆう)を名乗る。
* 1908年(明治41年)歌舞伎座で初舞台。
* 1916年(大正4年) 藤間流宗家五世藤間勘十郎の養子となる。
* 1926年(大正15年)五世藤間勘十郎が初代勘祖となり、隠居。藤間家を継ぐ。
* 1927年(昭和2年) 六代目藤間勘十郎を襲名。六代目尾上菊五郎の後援を得て舞踊家としての名声をあげた。生涯素踊りで通した。
* 1937年(昭和12年)六代目尾上菊五郎の「藤娘」を振付をする。
* 1940年(昭和15年)東京芸術大学の「舞踊科」の講師になる。
* 1941年(昭和16年)門弟だった、藤間紫と結婚。(1985年に離婚)
* 1951年(昭和26年)3月 歌舞伎座舟橋聖一作、十一代目市川團十郎七代目尾上梅幸主演、源氏物語の構成、振付。
* 1953年(昭和28年)11月 三島由紀夫作、十七代目中村勘三郎六代目中村歌右衛門主演の「鰯売恋曳網」の構成。振付。
* 1961年(昭和36年)「第1回勘十郎の会」を歌舞伎座で開催。「関寺小町」、「佐野源左衛門常世」が高く評価される。
* 1963年(昭和38年)十七代目中村勘三郎主演の「大江山酒呑童子」を構成、振付。
* 1969年(昭和44年)4月 十七代目中村勘三郎、十八代目中村勘三郎主演の「連獅子」を構成、振付。勘三郎父子の姿がリンクし、中村屋の当たり役にある。他の役者も父子で演じるきっかけになった。
* 1970年(昭和45年)11月七代目尾上梅幸二代目中村鴈治郎主演、「花簪」を構成、振付。
* 1976年(昭和51年)5月六代目中村歌右衛門主演の清元「田舎源氏露東雲」構成、振付。
* 1978年(昭和53年)1月歌舞伎座公演、幹部総出演の「春ことぶれ」を振付。
* 1979年(昭和54年)9月「第2回勘十郎の会」を歌舞伎座で開催。六代目中村歌右衛門と長唄「二人椀久」を踊る。
* 1981年(昭和56年)9月 十七代目中村勘三郎主演の安藤鶴夫作「芸阿呆」を構成、振付。
* 1982年(昭和57年)3月 四代目雀右衛門主演、清元「豊後道成寺」を振付。
* 1984年(昭和59年)五代目坂東玉三郎の「鷺娘」を玉三郎に合う形の振りに直す。
* 1988年(昭和63年)3月「第3回勘十郎の会」は国立劇場で開催。八世藤間勘十郎米寿で「橋弁慶」を踊る。
* 1989年(平成元年) 9月 「宗家藤間会」で「井筒」を踊る。
* 1990年(平成2年) 9月 歌舞伎座で「藤間会」を開催。長女、藤間康詞(高子)に七代目勘十郎(後に三世藤間勘祖)を譲り、二代目勘祖を名乗った。清元「四季三葉草」の翁を務め、これが最後の舞台になった。
* 1990年(平成2年)12月 永眠。享年90。
* 2000年(平成12年)9月 生誕100年を記念して、朝日新聞社より「六世藤間勘十郎」の写真集が発売される。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
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