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尾原ダム : ウィキペディア日本語版
尾原ダム[おばらだむ]

尾原ダム(おばらダム)は島根県雲南市一級河川斐伊川本流上流部に設置のダムである。
国土交通省中国地方整備局が施工主体である国土交通省直轄ダムで、高さ90メートル重力式コンクリートダム2011年(平成23年)に完成。1972年(昭和47年)の昭和47年7月豪雨宍道湖大水害)を機に、宍道湖・中海を含む斐伊川水系および隣接する神戸川治水と、県都・松江市への上水道供給を目的とした斐伊川・神戸川総合開発事業の中心事業として志津見ダム(神戸川)と共に建設が進められている特定多目的ダムである。ダムによって形成される人造湖は地元公募によってサクラ日本神話の一つで斐伊川流域に深く関わる八岐大蛇(やまたのおろち)に因みさくらおろち湖と命名されている。
== 地理 ==
斐伊川は島根県東部、旧出雲国地域を主な流域に持つ流路延長約153キロメートル流域面積約2,540平方キロメートルの一級河川であり、県西部の江の川に次ぐ大河である。中国山地を水源とし西から北へ流路を取り、簸川(ひかわ)平野に入ると東へ急カーブを描くように流れ宍道湖に注ぎ、松江市街で大橋川と名を変え市街地を貫流。さらに中海を形成して境水道より日本海へと注ぐ。河川法における斐伊川は源流から宍道湖・大橋川・中海・境水道の河口までを含んでいる〔『斐伊川水系河川整備基本方針』p.1 PDF 〕。古くより沿岸地域の農業用水として利用されているが、八岐大蛇伝説に見られるように古くから洪水を引き起こす「暴れ川」としても知られ、流域住民はその対策に悩まされていた。
なお、斐伊川流域に隣接する神戸川水系は、本来は独立した二級河川であったが後述の理由によって斐伊川と一体となった河川改修が必要とされ、2006年(平成18年)8月1日より斐伊川水系に併合され、一級河川に昇格している〔『斐伊川水系河川整備基本方針』p.2 PDF 〕。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
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