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尾根幹線道路 : ウィキペディア日本語版
南多摩尾根幹線[みなみたまおねかんせん]


南多摩尾根幹線(みなみたまおねかんせん)とは、多摩ニュータウンの南縁を東西に横断する形で東京都調布市多摩川原橋から、東京都町田市小山町町田街道までを結んでいる道路の通称。東京都道路通称名公告では「南多摩尾根幹線道路」(整理番号151)であり、起点が町田市小山町(町田街道交点)、終点が稲城市百村(鶴川街道交点)とされている。略称は「尾根幹線」、「尾根幹」。区間ごとの道路法上の路線名は以下の通りである。
* 東京都道・神奈川県道19号町田調布線(稲城一中南交差点〜多摩東公園交差点)
* 東京都道18号府中町田線(多摩東公園交差点〜多摩卸売市場前交差点)
* 東京都道156号町田日野線(多摩卸売市場前交差点〜多摩南野交差点)
* 東京都道158号小山乞田線(多摩南野交差点〜町田市小山町)
* 東京都道503号相模原立川線(町田市小山町地内)
== 概要 ==
多摩ニュータウンの南端の道路で、北端にある多摩ニュータウン通りとともに、多摩ニュータウンを東西に通る総延長約17km弱の幹線道路である。多摩地区における広域交通ネットワークの東西の交通網となるべく計画された。調布市の多摩川原橋川崎街道)の交点から町田市小山町の町田街道の交点を結んでいる。尾根幹線のすぐ南の尾根筋には、「よこやまの道」と名付けられた全長10kmの遊歩道も整備されている。

File:90年12月 長峰、尾根幹線出来る前の向陽台の様子.jpg|尾根幹線開通前の百村と向陽台(90年12月撮影)。数年後に左側方向に長峰地区の分譲が始まる。現在、正面2軒の背後に尾根幹線開通。
File:90年12月、尾根幹線道路完成前の向陽台近辺.jpg|尾根幹線開通前の百村と向陽台。ほぼ中央に武蔵野線トンネル。ちょうど、プレハブの辺りを埋めて尾根幹線が出来ている。

道路構造令に基づく本線の構造規格は第四種第一級で、幅員が32.5mから58mの往復4車線(一部6車線)である。このうち稲城市百村から多摩市鶴牧に至る約8.8kmにおいては側道を供用した段階で中断されており(後述)、本線については整備未着手である〔永山・諏訪団地付近や南大沢付近などの一部区間は供用されておらず、側道を対面通行としている区間や本線を先に供用している区間も存在する。〕。当初計画では片側4車線の計8車線の本線と1車線の側道で計画されたため、一部区間では中央の本線計画部分が広大な中央分離帯となっているほか、交差点付近には立体交差の土台となる盛土が存在するところもある。
また多摩市鶴以西の唐木田区間でも大妻女子大学前の約0.9kmが暫定2車線のままとなっている。
本線の整備事業は沿線での反対運動等もあり永らく塩漬け状態であったが、整備主体である東京都都市整備局2015年2月18日の記者発表で、渋滞緩和や防災性強化を目的に未完成の8.8km区間と0.9km区間について全線4車線化に向けた整備方針を策定し、稲城市百村から多摩市鶴牧間についてはそれまで掘削構造から平面構造に変更するほか、トンネルが予定される多摩カントリークラブ付近のルートも検討するとした。また唐木田区間については従来計画通り平面構造のまま、調査・測量・設計を経て工事着手する事が併せて公表された〔。
将来的には本線のさらに上へ多摩都市モノレールを導入する構想も存在する。また、当該道路の東京都の終点は町田街道だが、神奈川県相模原市の都市計画道路(3・5・3号宮下横山台線)と接続して国道16号まで延伸する計画もあるが、いずれも実現性および供用時期は不透明な状況である。
なお、稲城市区間では信号の周期が一定でなく、例えば、手前の信号が青になると次が赤になるなどの設定がされている箇所がある。たびたび市に車の流れ及び二酸化炭素増加の懸念から改善の意見が寄せられており、稲城市は多摩中央警察署に打診しているが、解決には至っていない。2007年度より、一部交差点の右折レーンが広大な中央分離帯を横断する形式に改造されている。
大半の区間では制限速度は40km/hである。また、東京都道155号町田平山八王子線から町田市内では本線供用されている〔側道が整備されていない、もしくは供用されていない区間が存在する。〕ため、片道2車線で信号も一切なく、こちらの制限速度は50km/hである。
しかしながら、渋滞緩和等の目的により2011年9月から永山~唐木田区間は制限速度が50km/hに、唐木田~小山ヶ丘区間は制限速度が60km/hにそれぞれ引き上げが実施されることになった。なお、2014年11月に開通した小山ヶ丘~小山町区間(小山沼陸橋)は制限速度が50km/hとなっている。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
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